お金がないと、自分向上の為の時間が取れず、結果、夢が叶いにくくなる…
「苦役列車」で芥川賞作家の西村賢太氏の訃報を先日テレビで知った。
自分と同年代でしかもハードモード人生の私小説を書いていた西村氏…人生後半のハードモードさはシンパシーを感じたものの…私と西村氏との決定的な違い。
この人は、自分の作品を世に出せた。ということ…
生活費を稼ぐ事でほぼ一日終わってしまう毎日から抜け出せない。時間があったら、経済的な余裕があったら、出来ること、やりたいことが沢山ある…
私の横を余裕の笑みで通り過ぎてゆく「恵まれた環境の人」達は、こう言い放つ…
「皆も努力すれば夢は叶うよ!諦めなければいつか叶うから!」
上から目線でしった風に、勝ち誇って宣うけどもさ…アナタが私と同じ条件でも、そうやって成功して言えたならばそうでしょけども!…たまたま経済的不自由なく育ち、結婚相手に恵まれて両親もまだ健在…全部私の無いものを完全に揃えといて、ほぼ不戦勝で成功しているくせに知った風な口を叩くな!
小さい世界の成功で悦に浸り、ずっと悪条件の中ない時間を縫って研鑽してる人間を踏み台にして楽しんでる…性格悪いクソ野郎だわ。
結局、私の居場所などどこにもなかった。仲間と思ってもらえなかった…
二十代前半で統合失調症になった私は、教師を目指していた。普通にその道を辿れると思っていた。
病んでからの人生は、今までと同じようにはいかず…多分、病まずに教師になれてたら…
私もなろうと思った事をトントン拍子で叶えてゆけたのだろう…
頑張ってひたすらに汗を流して働かなければ生活が出来ない。普通の人よりも不自由な経済的状況でわかった事、伝えたい事、沢山あったのに…
経済的不自由な現状では、ずっと夢なんて叶わない…時間もお金も有り余ってる人と勝負してどうやって勝てるのさ…
私はずっと、笑って応援してるだけ…
でも、顔は笑っていても、腹の中の私はずっと泣いている…「私の方がずっと表現したいことあるのに!ずっと言いたい事あるのに!」
これ以上耐えられない。自分が壊れてしまうから、
夢から離れるしかない。
リア充には非リアの貧困シングル母子の気持ちは一生わかるまい…いい気になって踏みつけにしやがって…
西村氏は働きながら、感じた事、伝えたい事を本に出来て更に賞までもらった。
おそらく、私なんかよりも沢山苦労して、沢山苦しんだ…私と似ているし、多分私も生活費の為に生命を削った生き方は同じなので私の余生も長くはないだろう…
私は、ずっとこのまま、世の中を恨んで、踏みつけにした人達や世の中の不条理に心の中で血の涙を流しながら、自らの負の毒に蝕まれて死んでゆくのだろうか…
せめて本にして伝えたい。叶うのならば…
「いいひと」でしか生きられなかった無能の私の伝えたかった事…