司法書士の山口です。

 

どのくらいの借金があると「まずい」状況なのか?

「まずい借金」とは「完済できる見込みがない借金」を指します。

 

借金は、返済をする前提で借りるもの。

そして、最終的には「完済」するものです。

 

長く返済していると、これが麻痺してしまう…

「毎月返済することが当たり前」になってしまっている人もいますが、これはダメです。

 

 

借金を完済できるか?

これは、借金の金額と収入のバランスで考えます。

そして、生活費がどのくらいかかっているか?も影響します。

生活費は、独身か?家族がいるか?でも全然変わってくるので、その点もポイントです。

 

(例)借金300万円の場合

・年収300万円の人

→1年分の年収の借金ができた状態。

独身の人でもはまずい、家族がいるなら明らかにまずい状況です。

 

・年収600万円の人

→年収の半分ぐらいの借金。

独身なら大丈夫でしょう、家族がいる人ならまずいケースの人もいるでしょう

 

・年収1000万円の人

→独身なら余裕でしょう。家族がいても一般的な生活水準なら大丈夫でしょう。

 

簡単にお伝えするならこんなイメージ。

繰り返しますが、借金と収入のバランス、これに生活費がどのくらいかかるか?がポイントになるわけです。

 

もう少しイメージを膨らませるために、別の角度でも確認してみましょう。
・お小遣い制で自由に使えるお金が少ない。

・子供が3人いる。

・自分以外に配偶者も同じくらい借金がある。

家族がいてこうした状況の場合、よりシビアに考えたほうが良いでしょう。

 

さらに、別の角度からも。

・手取り年収以上の借金がある。

・毎年借金が数十万単位で増えている

・収入の範囲内だと生活するお金が足りない

(他から借りて返済したり、生活費の一部をショッピング機能で補っている)

・支払いができずに滞納したことがある

・今後、収入が大きく増加することはない

 

複数当てはまる場合には、非常にまずいラインです。
自力で完済するのは難しいため、いずれ破綻が起きます。

 

 

 

完済できる見込みがない時は、バイトをするか?親族の援助を得るか?債務整理するか?この3択です。

 

バイトをして副収入で、返済金が賄えるならまだ大丈夫。

しかし、借金が減らせないのら意味はありません。

ただ、なんとか現状を乗り切っているだけ。

あくまで、借金を減らせるだけの副収入を得られるか?がポイントです。

 

親族の援助を得る。

これも王道のパターン。

ただし、家族に秘密の人は難しい方策です。

 

債務整理する。

バイトして副収入あっても借金を減らせない。

そもそも、副業をやる時間がない。

親族の援助は得られない。

こうした場合には、債務整理しか方法はありません。

 

債務整理を検討する場合には、まずは任意整理から。

・ひっそりと借金整理できる(家族に秘密)

・利息・リボ手数料の負担を減らせる

ので、1番多くの方が行っている手続きです。

 

任意整理も難しいほどの借金だと、個人再生や自己破産。

この場合は、裁判所に申し立てが必要。

借金整理をするのに、大ごとの事態になっていきます。

 

完済が難しいのに、借金を増やしてしまう生活を続けてしまうこと。

これが1番、将来的にリスクを抱える行為です。

 

まずは、(生活にかかるお金)と(1か月の返済金)を把握してみましょう。

その上で、収入と照らし合わせ、意味のある返済になっているか(完済できるか)?を確認することが必要です。

 

なかなか、自分では判断するのが難しい人も多いでしょう。

そうした場合は、専門家に相談すること。

うちの事務所でも、こうした返済の相談を無料で行っています。

 

 

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