司法書士の山口です。

 

「20年利用で過払い金はどのくらい発生するか?」

結論、平均値で言うと80万~200万円ぐらい。

下を見れば、10万もあれば上は300万以上もあります。

 

一口に20年利用と言っても、色々なパターンがあるのです。

 

①20年前に利用開始…今も返済中

②25年前から利用…5年前に完済

③30年前から利用…10年前に完済

 

「古い時期から利用してる20年」

これが一番過払い金が多く発生します。

この例でいえば、③が1番大きいということ。

 

その理由は2つ。

・昔であればあるほど高金利だから。

・高金利を払ってる期間が長いから。

 

今から30年前というと、まだ1990年代。

この頃は、多くのカードで高金利(20%以上)でした。

 

(平成9年当時のプロミス契約書・実質年率25.55%)

 

(平成16年当時のアコム契約書・借入利率27.375%)

 

消費者金融(アコム・プロミス・アイフルなど)は当たり前の高金利。

クレジットカード(ニコス・セゾン・エポス・イオン・オリコなど)でもそうです。

 

そして、こうした高金利は2007年~2010年を境に、適正な金利となりました。

ようは、過払い金が発生しない金利に変わったのです。

そのため、例えば、2007年~現在2024年の利用では過払い金0円なんてケースもあるわけです。

 

先ほどの例に戻りましょう。

①20年前に利用開始…今も返済中
②25年前から利用…5年前に完済
③30年前から利用…10年前に完済

 

①だと2004年~2024年
=3年~5年分が過払い金の対象金利

②だと1999年~2019年
=8年~10年が過払い金の対象金利

③だと1994年~2014年
=13年~15年が過払い金の対象金利

 

こんな感じになります。

古くから利用しているほうが「過払い金の対象金利の期間が長い」。

だから、「確率的には」古くから利用しているほうが多く発生するわけです。

 

「確率的には」と記載したのは、それ以外の条件によっても発生額は左右されるから…。

それ以外の条件とは、「借り方・返し方」「限度額」です。

 

例えば、限度額100万円の場合。

100万円の範囲内で自由に借りれる。

 

この100万の枠内で、次のような返済パターンに分かれます。

・100万円だけ借りて、ずっと返済していた

・借りて返して繰り返して、総額で500万は借りた

・100万借りて1年で100万返した。また3年後に100万借りてすぐ返した

 

同じ枠でも、借り方・返し方は1人1人違う

だから、過払い金の発生する金額も変わってくるというわけです。

 

そもそも限度額50万と、限度額200万では払ってる利息が違います。

借りた金額が大きいほうが、利息も多い。

利息たくさん払えば、払いすぎの利息も多い。

だから、限度額が高いほうが過払い金は多く発生するというわけです。。

 

 

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