司法書士・行政書士の山口です。

 

今日は、過払い金(かばらいきん)の発生する目安について。

 

 

・いつから借りている?

・どこから借りているか(借りていたか)?
・利用年数はどのくらい?
・利用額はどのくらいだった?

というところで、だいぶ変わります。

 

 

①いつから借りている?

5年前から借りている、10年前から借りている…

過払い金はもっと昔から使っていないと発生しません。

 

2007年を境に、ほとんどの会社がグレーゾーン金利を撤廃しました。

今2024年なので、かれこれ17年前です。

つまり、この頃にカードを使っていて、ぎりぎり過払い金の対象になるイメージなのです。

 

 

②どこから借りていたか?

まず、消費者金融とクレジットカードを比較しても、消費者金融のほうが過払い金は大きい

 

消費者金融の中でも、アコム・プロミス・アイフルは大きく発生する傾向あり。

20年前から使っていれば、5人に4人は100万オーバーの過払い金のイメージです。

 

クレジットカードなら、セゾン・ニコス・セディナ・オリコ辺りで20年近く使っていれば、100万円以上の発生も全然ありというイメージです。

 

 

③利用年数はどのくらい?

過払い金が多いか?少ないか?

これに利用年数は、大きく関わってきます。

 

長い間利息を支払っているほうが、過払い金もたくさん発生します。

過払い金は「利息で払いすぎたお金」。

だから、長年利息を払っているほうが多く発生するわけです。

 

基本的には、10年より20年、20年より30年使っているほうが、多くの過払い金は発生します。

 

 

④利用額はどのくらいだった?

利用額、これもけっこう過払い金の金額を左右します。

利用者それぞれ限度額というものが決まっています。

枠が100万あったとか、200万あったとかというものです。

 

限度額が大きければ大きいほど、利息を払う額は大きくなります。

借りてる金額が大きいので、利息も大きいのです。

 

その結果「利息を多く払う→払い過ぎの利息も多い→過払い金も多く発生する」となるわけです。

 

 

 

ざっくりと、こんな感じの例でみてみましょう。

 

Aさん:限度額30万円・20年の支払い

Bさん:限度額100万円・15年の支払い

Cさん:限度額200万円・10年の支払い

 

 

・Aさんの場合

30万円×年利18%=5万4000円(1年の利息)

5万4000円×20年=108万円(20年支払った利息合計)

 

・Bさんの場合

100万円×年利15%=15万円(1年の利息)
15万円×15年=225万円(15年で支払った利息合計)

 

・Cさんの場合

200万円×年利15%=30万円(1年の利息)

30万円×10年=300万円(10年で支払った利息合計)

 

 

これを見ても分かると思いますけど、利用年数が短くても限度額が大きいと強いんです。

利用年数と限度額のバランス。

この内容によって過払い金の金額は決まるいうことです。

 

 

 

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