司法書士の山口です。
債務整理をした後に家が買えるか?
家を買うために、住宅ローンの審査に通るか?という点です。
これが今日のお題です。
債務整理すると、金融ブラックになります。
信用情報に傷がつく、ブラックリストになる、と言われているものです。
だから、ブラックが解除されない限り、住宅ローン審査は通りません。
※任意整理なら「任意整理の返済終了から5年」これでブラック解除
一方で、債務整理をしなかった場合。
この場合でも、返済余力がなければ、住宅ローンの審査は通りません。
ブラックでなくても、返済できる見込みがなければ、融資はされないということです。
住宅ローンの申し込みをしたら、融資審査が行われます。
住宅ローンは、金融機関によって独自の審査基準があります。
そして、その審査内容は明らかにしません。
1つの参考になるのが、住宅金融支援機構が発表している「住宅ローン貸出動向調査」(上の図)。
これを見る限り、最重要視されるのは「返済負担率」。
そして、「仕事」「借入比率」「資産状況」などです。
住宅ローンにおける返済負担率とは「収入に占める年間の返済額の割合」のことです。
「返済比率」とも呼ばれます。
返済負担率は「毎月の返済額÷月収」で計算し、30~35%程度が妥当といわれています。
月収の30%ぐらいが、住宅ローンの毎月の返済額になるということ。
逆に言えば、残りの65%~70%で生活ができていないとダメということです。
カード返済がどれぐらいあるか?
月にいくらぐらい支払っているか?
この辺は、信用情報(CIC・JICC・全銀協)を見れば、すぐわかります。
「返済負担率」が重要視される。
だから、借金が多くあると「ローンで家を買う」のは難しいわけです。
「ブラックになると家が買えないからイヤ」
こう思っても、
・借金を完済できる
・大幅に減額できる
こうした見込みがなければ、結局家は買えません。
この対策を考えるなら、10年後を見据えられるか?です。
今すぐ、債務整理すれば、10年後には借金完済・ブラックは復活・家を買える可能性がある。
(前述の通り、仕事・借入比率などそれ以外の審査もありますが…)
債務整理しないなら、今から10年後に完済できるか?
本当に返済できるのか?
真剣に考えなければいけない。
ブラックでなくても、カードを使うのもやめるべき。
結局、「今まで通りカードを使う」という前提でいると、家を買うのは難しいでしょう。
5年後、10年後に自力完済できる見込みがないなら、債務整理したほうがいいのは確かです。
その間に、支払う利息とか考えたら膨大な金額だからです。
300万円(金利15%)ぐらいを5年払ったら?
300万円×15%=45万円(1年)
5年そんな状態だと、利息やリボ手数料だけで225万ぐらい払います。
完済するためには、これからカードを一切使わないようにする。
そして、300万の残高を5年で完済する。
この状態をとっても、5年で128万近くの利息を支払う。
カードを使わないとなると、結局ブラックと一緒。
それなら、債務整理して100万以上の利息を払わないほうが合理的…という考え方もあります。
100万円分貯金できる。
住宅ローン組む際の頭金にできたりもします。
頭金あるほうが、信頼性も高いです。
「緊急時にカードを使えるようにしておきたい」
こうした考えもあるので、この辺りは難しいところですがね。。
上のブログは、うちの事務員の金田のブログです。
もともと、うちの依頼人で任意整理して完済しています。
その後、ご縁あって1年ちょっと前から、うちの事務所で働いています。
金田のブログも分かりやすいので、気になる方は読んでみてください(^.^)
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