司法書士の山口です。

 

トイレ修理、害虫駆除、水漏れ、鍵交換、冷暖房の修理。

「暮らしのレスキュー」サービスと言われているものです。

 

ネットやSNSの発達で、今は探しやすくなりました。

しかし、それに便乗して、悪質な業者も多くなっています。

やはり多いのが、ネット広告からの詐欺被害のようです。

 

 

(上記の政府広報オンラインより抜粋)


【事例1】トイレ修理でのトラブル
トイレ修理で「390円から」のネット広告をみて依頼したら55万円の請求を受けた。
夜に自宅マンションのトイレが詰まった。

インターネット広告に「料金390円から」と記載された事業者に修理をお願いしたいと電話した。

作業員から連絡があり「勝手に自分で直そうとすると逆に詰まるのでしないように」と言われた。

男性2人の作業員が到着し、高圧ポンプで10分程作業した。

解消されないので「便器を外して排水管を確認する。3万円かかる」と言われ了承した。

「長年の汚れが蓄積して詰まった。こんなにひどいのは初めてだ。通貫作業が必要で20万円前後かかる」と言われた。

他の部屋の住民に迷惑をかけてはいけないと思い、了承した。

さらに「詰まり再発防止のため、薬剤と特殊な機械による清掃で15万円かかる」と言われ応じた。

全ての作業は30分程度で完了し、詰まりも解消したが最終的に約55万円の契約書を渡された。

「現金で支払えば50万円に値引く」と言われ、少しでも安くなればという思いからATMで現金を引き出しその場で支払った。

よく考えてみるとあまりに高額で納得できない。
(40歳代、女性)

【事例2】害虫・害獣駆除でのトラブル
コウモリ駆除の見積もりを依頼したが、契約を断れない状況にされ作業内容もずさんだった
コウモリ駆除をするため、ホームページに「見積もり無料」「5年保証」と記載する業者に電話をした。

現状を伝えると、業者は「実際に行ってみないとわからない。見積もり後に作業を断っても大丈夫」と言ったので、契約するかどうかは見積もりを見てから決めようと思い、見積もりに来てもらうことにした。

翌日、作業担当者が状況を確認し、「コウモリが発生している。これからすぐに仕事にかかれる」と言った。

見積もりを求めたら「料金は約10万円になる」と言われた。

確認作業の際、コウモリの糞を大量に床に落とされ、作業を断れない状況だったため契約した。

業者が帰った後、作業後の状態を確認したら、またコウモリが侵入しそうな雑な作業がされ、汚れた部分の清掃もされていなかった。

いい加減な作業をされたと思い、業者に苦情の電話をしたが対応されない。

また契約から8日以内に業者にクーリング・オフを申し出たが応じてくれなかった。返金してほしい。
(40歳代、女性)

【事例3】鍵の開錠でのトラブル
解錠で高額請求され「個人情報を知っている」と脅されてその場で支払ってしまった
深夜に自宅マンションの鍵を紛失したことに気づき、慌ててインターネットで事業者を探した。

検索結果で一番上に表示されたサイトにアクセスすると「最も高額な作業でも8,000円~」と書いてあったため、高額になっても2~3万円程度かなと思い、事業者に電話した。

男性の作業員が1人来訪し、鍵穴をみてすぐに「これは特殊な鍵だから解錠するだけで8万円、シリンダー交換をするならさらに2万円かかる」と言われた。

10万円も現金はないと言ったら「いくら現金を持っているのか。持っている金額でやってあげる」と言われ、5万円に減額された。

私の家の鍵は特殊なものではなく、本当にシリンダー交換も必要なのか聞いたところ「争いたいのか。こちらはあなたの個人情報を知っている」と言われ怖くなり、作業に承諾し代金の支払いもしてしまった。
(20歳代、女性)

 

 

上の事例にもあるように、暮らしのレスキューサービスのトラブルで多く見られるのが、次のようなケースです。

 

(1)インターネットやポスティングチラシの広告などをみて、その場で業者を選択している。
 

(2)修理などを急ぐあまり、複数の業者から見積もりをとるなどの比較検討をしていない。
 

(3)見積もりは無料のはずだと思っていたが、費用を請求されたり、見積もりのつもりで業者を呼んだのに、その場で高額な契約をするよう急がされたりする。
 

(4)作業が雑でずさんだったり、解約時にキャンセル料を請求されたり、クーリング・オフに応じてもらえないことがある。
 

また、インターネットやチラシの広告における表示価格や電話で説明された料金をうのみにしないことです。

「業界最安値」などと記載されていても安易に飛びつかないようにしましょう。
 

契約をする場合はサービス内容や料金について十分に検討することが重要です。

サービス内容や料金は業者によって異なりますので、必ず複数社から見積もりを取り、業者の選定を慎重に行いましょう。
 

そして、サービス内容や料金に納得できない場合には、業者に「今修理しなければならない」などと契約を急がされても、一旦冷静になり、きっぱり契約を断りましょう。
 

万が一、契約や解約に際し、業者とトラブルになった場合や、不安に思った場合には、最寄りの消費生活センターなどに相談しましょう。
 

いったん契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回したり、契約を解除したりできるクーリング・オフが適用できる場合もあります。

 

 

 対策

 

訪問依頼をする前に、費用面・作業内容をしっかり確認しておくことが大事です。

「何をしてくれるのか?」

「それにいくらお金がかかるのか?」

 

業者が訪問して、これと違う内容の作業や費用をしつこく請求する場合は、悪質業者の可能性は高いと言えるでしょう。

 

勢いで契約をしたり、お金を払ってしまうのはダメ。

相手の狙いは、その場の勢いで持っていく。

その術中にはまってしまうとアウトです。

 

こうしたものは、クーリングオフの対象になることもあります。

困ったら、消費者センターに連絡をしてみること。

 

(参照URL)

  

 

 

消費者ホットライン「188」に相談できます。

 

【相談受付時間】(相談窓口によって受付時間が異なります)
平日:9:00~17:00など相談窓口によって受付時間が異なります。
お近くの消費生活センターや市区町村の消費生活相談窓口につながります。
市区町村の相談窓口が開所していない場合は、都道府県の消費生活センター等につながるか、市区町村の相談窓口の電話番号と受付時間を自動音声でお知らせします。

土日、祝日:10:00~16:00など相談窓口によって受付時間が異なります。
都道府県の消費生活センター等または国民生活センターにつながります。
※年末年始(12月29日~1月3日)を除き、原則毎日利用できます。

 

「居座って帰ってくれない」

「個人情報を知っている」など脅しがある。
こうした場合は、警察に連絡しましょう。

 

 

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横浜市西区北幸2-10-27 東武立野ビル1階

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