司法書士の山口です。

今日はPayPayの任意整理について説明します。

 

 PayPayについて

 

PayPay株式会社が登場したのは2018年。

ソフトバンクとZホールディングスの合弁会社として誕生しました。

 

QRコードによるキャッシュレス決済。

5年前は、このキャッシュレス決済のキャンペーンがすごかったですね。

「最大還元100億円」などペイ払いの導入へ活発化していました。

 

PayPay導入をきっかけに、ソフトバンクグループのクレジットカード・銀行も名称変更へ。

 

・旧ワイジェイカード・ヤフーカード→PayPayカードへ

・ジャパンネット銀行→PayPay銀行へ

 

そして、2021年にはLINEとZホールディングスが統合。
これにより、PayPay加盟店でLINEペイも使用できるようになっています。

 

ペイペイの後払いは、翌月1回払い。分割払いはできません。

お金を借りることもできません。

 

ただし、ミニアプリでペイペイ銀行が追加。

これにより、ペイペイアプリを通してお金を借りれるようにもなっています。
(ペイペイアプリを介しているだけで、借入先はペイペイ銀行になる)

 

 

ペイペイ銀行から借りたお金を、ペイペイ残高にチャージ。

借りたお金は、コンビ二ATMで受け取ることもできます。

 

 

ペイペイ銀行は、銀行カードローンの中でも金利が高いです。。
通常の銀行カードローンは15%ぐらいですが、ペイペイ銀行は100万円未満は18%。
消費者金融とかと変わりません。

 

そして、PayPayカード。

これは、以前のヤフーカードと変わりません。

クレジットカードなので、キャッシングもできるし、ショッピングでリボ払いの利用もできます。

 

 

 PayPayの任意整理

 

・PayPayの後払い

・PayPay銀行のカードローンの返済

・PayPayカードの返済

 

こうした返済が難しい場合には、任意整理ができます。

任意整理とは債務整理の1つで、裁判所を使わずにできる債務整理です。

 

任意整理をすると「残金を支払えば返済終了」となります。

利息や手数料、こうした支払いはなくなります。

 

例)

・PayPay銀行(金利18%・48万円)

・PayPayカード(リボ手数料18%・90万円)

・PayPay後払い(手数料なし・18万円)

 

これに任意整理を行うと、以下のようになります。

・PayPay銀行(金利0%・48万円・毎月8000円×60回払い)
・PayPayカード(リボ手数料0%・90万円・毎月1万5000円×60回払い)

・PayPay後払い(手数料なし・18万円・毎月3000円×60回払い)

 

50万円の金利18%だと、年間9万円。

90万円の手数料8%だと、年間16万2000円。

1年でこのぐらいの金額の支払いが減ります。

 

借りて、返してで3年ぐらいこの残高をさまよっている場合。

9万円×3年=27万円

16万2000円×3年=48万2000円。

3年早く任意整理した人と、そうでない人はこれぐらいの差が生まれます。

 

ペイペイの後払いは、元々手数料がかからないのでこうした経済効果はありません。

但し、一括払いできない、滞納して払えない場合、分割払いにすることはできます。

 

 

 PayPayを滞納すると…?

 

ペイペイ関連の支払いを滞納すると、遅延損害金が発生します。

遅延損害金は、年率14.6%程度。

 

例えば、100万円を滞納すると、年間で14万6000円。

14万6000円÷12ヶ月=1万2166円(1ヶ月辺りの遅延損害金目安)

(本来は年365日の日割り計算です)

 

また、SNSやアプリで督促がなされ、これでも返済されないと自宅に督促状が送られます。

この督促状がきても支払いを行わないと、裁判所に訴えられることもあるので注意しましょう。

 

なお、滞納している場合、はては裁判所に訴えられた場合も、まだ債務整理は間に合います。

「諦めてそのままにする」これだけはやめましょう。

 

 

 まとめ

 

・PayPayの後払い
・PayPay銀行のカードローン
・PayPayカード

こうしたペイペイ関連の支払いが難しければ、全て任意整理で対応できます。

 

任意整理を行なった場合には、利息や手数料は無くなる(0%)。

残金を5年(60ヶ月)で支払っていくイメージです。

任意整理は、繰り上げ返済も可能。

5年は最長であって、それより短期で終わらせることもできます。

 

ペイペイの任意整理はよく行っています。

銀行とクレジットカードのセットで行うことも珍しくない。

それ以外に他社のカードが2、3枚あって、一括整理するのもよくあるパターンです。

 

全部で300万円近くの支払いになっていると、利息や手数料だけで1年で45~55万円ほど。

 

1年前に任意整理したAさんは、この45~55万円の支払いが無くなった。

1年後に任意整理したBさんは、苦しみながらAさんより50万ぐらいも多く払うことになります。

 

返済がきつい、1年後も支払いは変わらなそう、、

こんな場合は、早く任意整理を始めたほうが得策かもしれません。

 

 

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