司法書士の山口です。
前回は、「債務整理ってどんなものか?」ということを説明しました。
今回はその続き。
・債務整理をしたほうがいい場合
・相談や依頼をする方法
・債務整理の依頼費用
・家族や職場に秘密にできるか?
こんなところを説明していきたいと思います(^.^)
①債務整理をしたほうがいい場合
借金が300万円あったらしたほうがいいとか、500万円あったら債務整理…のように明確な基準はありません。
収入や家計は人それぞれ。
単純に、収支がまわっていなければ債務整理をしたほうがいいです。
収支がまわっていないとは、出費が収入を上回っている状態。
もっと言うなら、カードでお金を借りないと生活が成り立たない状態。
ボーナスとかで1年の内に調整できるならいいですけど、そのあてがないなら危ないです。
早めに、任意整理から検討したほうが良いでしょう。
②相談や依頼をする場合の方法
以下のような場所で相談できます。
「借金やカード返済の相談をしたい」と話せば大丈夫です。
・債務整理を行なっている司法書士事務所・弁護士事務所
・法テラス
・役所相談
・弁護士会や司法書士会
こんなところに相談ができます。
債務整理専門、希望に合った事務所を探すなら、自分で探す方がいいです。
安く済ませたい、不安なので公的機関を使いたい場合は、法テラス、弁護士会・司法書士会など。
ただし、債務整理専門でない司法書士や弁護士が担当になる確率は大です。
あと、法テラスに多いんですけど「相談したけどあそこは嫌です…」という方が多いのもリアルな話。
言いずらいんですけど、あたる先生によっては難があるケースも多いようですね…。
次は、借金減額シミュレーター関連。
SNSやネットでの広告がすごい事務所。
・費用が相場の2倍、3倍高い
・対応がおそまつ
こんな評判をよく聞きます。
・いいことしか言わない(注意点を説明しない)
・費用の内訳をこまかく教えてくれない
・依頼を悩んでいると電話が鳴りまくる
全部が全部悪いとは言いません。
しかし、上記に該当するようならやめたほうがいいでしょう。
うちの事務所に相談を希望される場合には、上の「債務整理の相談の仕方」をご覧下さい。
過去のブログで、相談の仕方をまとめてあります。
③債務整理の費用について
・どんな債務整理をするかで費用は変わる
・費用は依頼後に分割払いできる
・事務所によってだいぶ費用が違う
債務整理を依頼する場合の費用のポイントはこの3つです。
任意整理をするか?
個人再生をするか?
自己破産をするか?
どの債務整理をするかで費用は違います。
ただ、債務整理の費用を払っても、確実に費用対効果はあります。
(相場より高い事務所や、意味のない債務整理はもちろん除いて)
なので、債務整理して損するんじゃないか?という点は、考えなくても大丈夫です。
そして、費用は後払いの分割が基本。
なので、依頼する時に用意する必要はなし。
また、債務整理するとカードの支払いが止まります。
カードの支払いが止まってから分割払いがスタートするので、その資金で費用の用意ができる仕組みです。
最後に、債務整理の費用は事務所によってだいぶ違います。
特に、任意整理の費用は、驚くぐらい差があります。
高い事務所に依頼してしまうと、その後の任意整理が大変になってしまうので避けましょう。
任意整理は1社で5万円以内が相場。
この範囲で依頼できる事務所はたくさんあるので、あえてこれ以上で頼むメリットなし。
スキル的にも費用が高い事務所のレベルが高いとは、お世辞にも言えませんから…。
④家族や職場に秘密にできる?
家庭環境や、どんな仕事をしているか?によって、若干の差はありますが、基本的に秘密で進められます。
(任意整理)
秘密で進められると思ってOK。
クレカやローンは組めなくなるので、それを不振がられり場合はきついかも。
基本的に、債務整理を絶対に秘密にしたい人は、任意整理をチョイスします。
(個人再生)
通帳や住宅ローン資料など提出資料が多いので、それを家族が管理しているときついかも。
また、ローンのある車は引き上げされます。
あと、官報に載るため、官報をみられたら決定打です。
(自己破産)
個人再生と一緒です。
破産の場合は、破産者マップという危険なサイトがちょこちょこ登場する。
このサイトがある分、再生より危険度は高め。
あと、職業制限などもあるので、一定の職業の場合は職場バレの危険性もあります。
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