司法書士の山口です。

 

今日は、あらためて債務整理(さいむせいり)を説明していきます。

 

 

初めて聞く…という人も、まだまだ多いかもしれない。

 

「債務」とは、法律用語で負債・借金のこと。

 

これを、整理する(立て直す)こと。

 

つまり、債務整理とは、借金整理のことを指すわけです。

 

 

カードの返済、ショッピングローン、住宅ローン…

 

こうした返済に行き詰まり、家計が赤字になっている場合。

 

これを、立て直さなければいけません。

 

そのために必要なのが債務整理。

 

赤字家計のまま進んでいったら、いずれは破綻してしまいますからね…。

 

 

 

 

赤字で、資金繰りがうまくいかない会社は、大きな借金抱えてつぶれますよね?

 

イメージは、会社の倒産と同じこと。

 

借金をこさえて、改善できる見込みがないと、最後は会社が飛ぶ。

 

 

個人の場合も一緒。

 

カードの利用に依存して、家計は毎月赤字。

 

カードが使えなくなったら、家計はまわらず破綻する。

 

会社の経営も、個人の家計も、大なり小なりあれど、最後は同じ結果なんです。

 

 

 

 

 

債務整理には、任意整理・個人再生・特定調停・自己破産といった方法があります。

 

・破産=完全リセット

 

・破産以外の債務整理=リセットせず立て直し

 

というイメージですね(^.^)

 

 

①任意整理とは?

 

任意整理は「元金だけの支払い」にする方法。

 

利息やリボ手数料をカットして、スリム化した返済にするのです。

 

「元金だけなら払っていける」

 

こうした方には有効。

 

住宅ローン、車のローン、奨学金、保証人、勤務先に影響も出さないよう進められます。

 

デメリットの少ない手続きというわけです。

 

唯一のデメリットは、金融ブラック(信用情報に傷がつく)になること。

 

カードやローンの利用は、数年の間できなくなります。

 

このブラックリストは、個人再生や自己破産を行ってもなります。

 

 

 

 

 

②個人再生とは?

 

個人再生は、「任意整理よりさらに返済を少なくする」方法です。

 

元金すらもカットしていきます。

 

そのカット率は、最大で80%~90%にも及ぶ。

 

「500万円の借金が100万円になった」なんてことも実現できます。

 

ネックになるのは、任意整理よりデメリットは多いこと。

 

住宅ローンには影響出さないよう進められます。

 

しかし、それ以外のローンは全て影響あり。

 

車のローンも対象になるので、車は引き上げの対象。

 

奨学金も対象になるので、保証人付きなら保証人へ請求されます。

 

そして、裁判所の手続きになるので、官報の掲載や個人情報の提出が多い。

 

この辺も、任意整理よりは、秘密にしづらい手続きとなります。

 

 

 

 

③特定調停とは?

 

特定調停は昔は利用されていましたが、今はよほどでない限り使いません。

 

その理由は、効果が任意整理と変わらないから。

 

それでいて、任意整理よりデメリットは多い

 

・裁判所の手続きである

 

・払えなくなった時、差押えの対応が任意整理より早い

 

などなど。

 

 

④自己破産とは?

 

自己破産は、説明しないでも分かるでしょう。

 

借金が0になる(支払いを免責される)手続きです。

 

養育費や税金、損害賠償責任など一定の支払いは免除されませんが、カードの支払いやローンはなくなります。

 

「支払いの負担が減る」点では破産が最強です。

 

しかし、デメリットも最強なのが自己破産

 

・住宅ローンも含むすべてのローンが対象

 

・官報情報から、破産者マップに載せられる恐れがある

 

・20万以上の資産は残せない(お金は99万まで)

 

・職業制限・資格制限がある(手続き中、一定の仕事ができない)

 

などなど。

 

家族に秘密にするという上では、手続き上もっともやりにくいのが自己破産です。

 

 

債務整理についてもう少し詳しく知りたい場合は、下記のホームページもご参照を!

 

 

 

 

ざっくり説明するなら、債務整理とはこんな感じのものです。

 

借金減額シミュレーターとかで、「国の救済措置」「借金減額制度」と言っているもの。

 

あれも債務整理のことを指しています。

 

 

 

そして、特に、任意整理を意識している代物です。

 

 

債務整理って言うと、初めての人には得体のしれないものかもしれない( ;∀;)

 

「こういうの(債務整理)依頼するの珍しいですか…?」

 

「債務整理までいく人少ないですか?」

 

ご相談者さんから、こんな質問を受けることもあります。

 

しかし、みなさんが思っているよりも多くの人が行っているんです。

 

口外したくないから、実態を知らないだけ。

 

1年の破産者数とかは、司法統計でネットからも見れます。

 

年間7万人は破産を行っています。

 

 

 

 

全盛期は25万人近く。

 

この頃は任意整理や再生がメジャーな時期ではない。

 

だから、破産が減ったというより、25万人-7万人=18万人は、任意整理になっているイメージ。

 

総量規制(年収の1/3以上借りれない)や、少子化の影響。

 

これらを最大限加味して、過小評価しても、15万~25万人ぐらいじゃないかと。

 

あくまで、1年での債務整理(任意整理・破産・再生・特定調停)の利用者です。

 

 

どうでしょう?

 

私は債務整理が専門の仕事。

 

個人レベルだったら、債務整理の知識も経験もトップレベルだと思います。

 

 

 

 

だから、このブログに書いてあるのは、本当に本当の話。

 

債務整理のイメージなんとなく分かりましたか?

 

週明けに、相談や依頼のポイントについて説明していきます(^-^)

 

 

 

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