司法書士の山口です。
今日は、クレジットカードの不正利用について。
これ、最近かなりの問題になっています。
メルカリも、先日の決算では、カードの不正利用補填で多大な損失を被ってましたね…。
メルカリ事業で10億円、メルペイ事業で6億円、合計16億円を補填金として計上。
補填金16億以外に、この対策に動いている人件費、今後のシステム費用の強化を考えれば、軽く20億は超える損失。
メルカリでは「利用制限」を実施していたものの、制限すべきでないユーザーに制限をかけたりはちゃめちゃな展開に。
GMV(流通総額)も数%減少したとのこと。
1~3月期のGMV2326億円で考えるなら、約4、5%の割合でも100億規模の機会損失ですね。
このメルカリの例をとっても、どれだけの規模の問題か分かると思います。
そして、2021年のクレジットカードの不正利用の被害額は、330億円で過去最悪。
たった7年で3倍くらいに増加です(゚Д゚;)
これだけの金額が動いているなら、不正利用者もますます新しい手口を考えてくると思います。
不正利用者は海外マフィアが多いらしいので、いわゆる組織的犯行ですね。
カード不正利用の手口を、1つずつ見ていきましょう。
フィッシング詐欺
有名企業や金融機関を装って、偽のウェブサイトへ誘導するメールが送られてくるものです。
「ユーザーアカウントの有効期限が近づいています」
「新規サービスへ移行のため、登録内容の更新をお願いします」
などの文言付き。
メールは無差別に送っており、送られたURLに入りクレジットカードの番号・暗証番号を入力するとアウトです。
番号が盗用され、悪用されます。
NHKやゾゾタウン、年金機構などを装っているものが、最近ではあります。
ウィルス感染
パソコンや携帯電話、タブレットがウィルスに感染して情報を盗まれる場合。
これは、1番みなさんも理解しやすいところですね。
お金もったいないけど、ウィルス対策ソフトは、必ず入れたほうがいいです。
あとは、変なメールは開封しないことが鉄則ですね。
スパイウェア
パソコンに不正なソフトをインストールさせて、個人情報を盗む手口。
信用できないサイトからのインストールはしないことです。
他のアプリケーションソフトとセットで配布されているケースもあり。
インストール時に一括して利用条件を承諾すると、スパイウェアも作動。
意図しないところで、個人情報を抜き取られるケースもあります。
サーバーハッキング
WEBサーバーのデータベースにハッキングされる場合です。
近年では、日本企業が相次いでハッキングされてましたね…。
2022年3月18日に森永製菓、
2月26日トヨタ自動車の仕入先である小島プレス工業(トヨタの国内全工場が1日生産を停止)
トヨタグループの大手部品メーカー「デンソー」、東映アニメーション、ブリヂストンも被害を受けたと発表しています。
スキミング
店舗・ホテル・レストラン等のカード読み取り装置に、スキマーを設置。
スキマーで磁気ストライプの情報を読み取り、加盟店に記録されたカード情報を盗む手口です。
中には、警官や信販会社のサービスマンになりすまして、スキミングされた店舗の被害もあるとか。
最新では、無線スキマーもあり、カードに接触せず近づくだけで情報を取得することができる機器もあるらしい…。
スキミング対策としては、スキミング防止のカードホルダーや、財布は売ってます。
「スキミング防止対策」などで検索すれば出てきますよ。
心配な方は購入されてみては?
ネットショッピング詐欺
存在しないネットショップから、モノを買ってしまう場合。
物が届かないだけならいいですが(いや、よくないか…)、カード情報まで盗まれて不正利用されると二重被害になります。
大手のショッピングサイト、楽天市場やアマゾンなどであればセキュリティーも発達しているので問題はないでしょう。
日本語表記がおかしいサイト(外人が作ってる)、
ブランド物が極端に安いサイト、
こうしたサイトは危ないかもしれませんね。
出会い系サイト詐欺
出会い系サイトも、クレジットカードでポイントが買える仕組み。
この出会い系サイトも、サクラに騙されたとかならまだ被害は少ないです。
しかし、そもそもその出会い系サイトが、クレジットカードの番号を盗用する手段のサイトだとアウトですね。
アングラ系のサイトは、騙される率は当然高いですから。
車上荒らし
これは、説明するまでもないですね。
車にクレジットカードを置いてとられる場合。
怖いのは、車上荒らしにあっているのに、下手に荒らされてないので気づいていない場合。
カードの現物から、情報だけ盗まれているとこれもアウト。
オンラインでのネットショップは、カード番号とカード裏面のセキュリティーコードだけで決済できますよね?
こうなると、月末の利用明細まで気づかないということもあるでしょう"(-""-)"
売上票からの不正入手
クレジット売上票からカード情報を入手する手口もあるよう。
カード明細の番号などには、大体「38※※」のように隠されているから問題はないですが、
これも万全を期すならシュレッダーで抹殺でしょうね。
まとめ
どうでしょう?
カードの不正利用、けっこう怖い状況になってます。
便利な反面、リスクもある。
新しいものには、抜け道があるから犯罪者が群がる。
クレジットカードの管理には、厳重に注意して下さいね!
あっ、最後に、外出先とかで、公衆Wi-Fiを利用するのも気をつけましょう。
確率としては低いですけど、公衆Wi-Fiの中にはセキュリティが低いものもあります。
また、サイバー犯罪者の偽Wi-Fiに接続させられてしまった被害もあるとか…。
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