司法書士の山口です。

「任意整理するとカードは使えなくなるんですか?」
「ブラックになっても使えるカードってないですか?」
 

こんな質問を頂くことも多いです。
債務整理したらブラックリストになります。

 

 

ブラックリストの期間は、任意整理の返済が終わってから5年後まで続くのが一般的。
それまでは、クレジットカードや銀行のカードローン、消費者金融を利用できなくなります。
これらのカードは、信用情報(CIC・JICC・全銀協)を元に審査を行っているからです。

 

 

 

 

 

 

 

ブラックになっても、後払いでなければ問題はない。

後払いでないデビットカードやプリペイドカードは作れます。
そして、近年台頭しているバーチャルカードも作れます。
 

バンドルカードなどは有名ですね。
アプリからカード申込み。

 

カードのブツ自体は発行されないけどカードは使える。
ちなみに、バンドルカードではリアルカードも発行可能。

 

 


楽天カード、三井住友カード、エポスカード、セゾンカードなど、大手のカード会社も、これに続いています。
大手の場合は、既存のクレジットカード所持を前提でバーチャルカード発行。
この辺はバンドルやメルペイとは、ちょっとテイストは変わります。

バーチャルカードは、基本前払い方式のプリペイド型。
一般的な、信用情報を主体とする審査がないのが特徴。
だから、ブラックリストになっている人でも持てるカードなんです。

 

デポジット分だけ使えるのが原則なんですが、最近では後払い式も登場。
ここが、プリぺとデビットと違う、バーチャルカードの特徴ですね。
ただクレジットカートとかより、後払いできる金額は少ないですけどね。
 

バンドルカードで言えば、「ぽちっとチャージ」が有名です。
チャージ可能枠(3,000円~5万円。利用状況で変動)の間で何度でも申込みできる。
小口でどうしてもお金が必要なときは役立つでしょう。

 

 


ただ、利息に比べると手数料が高い。
まぁ、こうした手数料商売になるので、仕方ありませんね。

(チャージ手数料1回あたり)
・3000円~1万円:510円
・1万1000円~2万円:815円
・2万1000円~3万円:1170円
・3万1000円~4万円:1525円
・4万1000円~5万円:1830円
 

貸し倒れリスクがあっても少額の金額で済む。
それなら審査不要でがんがんカードを発行してしまおう…という狙いかな?
カード会社としては、20代とかの若い世代の新規顧客を開拓したい。
 

まずはバーチャルカードから使ってもらう。
そして、もっとお金使いたいというユーザーには、クレカに誘導…って戦略ですかね。

 

(クレジットカード)

・カード発行:あり

・店舗利用:OK

・支払方法:後払い

・ブラックリストの場合:作れない

 

(プリペイドカード)
・カード発行:あり
・店舗利用:OK
・支払方法:デポジッド型の前払い
・ブラックリストの場合:作れる

 

(デビットカード)
・カード発行:あり
・店舗利用:OK
・支払方法:即時決済(口座連動)
・ブラックリストの場合:作れる


(バーチャルカード)
・カード発行:基本なし(リアルカードを発行するところもある)
・店舗利用:基本ネット決済(リアルカードがあれば店舗でも利用可)
・支払方法:デポジットの前払い・カードによっては小口の後払いあり。
・ブラックリストの場合:作れる

 

債務整理中でもカードが作れるか?という点での結論。


・クレジットカードは作れない
・プリぺ・デビット・バーチャルカードは作れる
 

こんなイメージになりますね。

5000円とか、1万円とか、3万円とか、緊急に小口でお金が必要ってニーズは高い。
そのニーズに応えていくのが、この手のバーチャルカードでしょう。
 

ちなみに、質屋でも預かり質やってるならお金借りれますが、これもブラックリストでも大丈夫。
人の信用ではなく、物の信用で貸すのが質屋さん。
 

物がないとお金は借りれませんが、物があれば質屋でお金は借りれます。
ロレックスや結婚指輪などを、1週間ぐらい預けて給料日までお金借りる。
そんな質屋の利用をしている人もいるみたいですからね。

本来は、「任意整理とかしたらカードなんて使ってはいけない!」ってなると思うんです。
お金に困ったことない司法書士や弁護士の先生からしたら、そういう人もいるでしょう。
 

でもそれって、国会議員が庶民の国民の生活を分かってないのと一緒だよなと…
リアルの現実では、働きたくても働けない、お金がないのに出費が必要になる。

そんな人もいる。

ギリギリの生活をしてる人が、いきなりそこからきれいに抜け出すのは難しい。

お金の使い方がうまい・下手ってのも、これほぼ持って生まれた才能。

うまい人は子供のころからうまいし、下手な人は年をとっても下手…。
こればっかりは、仕方ないところもあるかなと。

そして、私が債務整理やってて思うこと。
任意整理をした後も、カードを使えないと困るという感覚について。

これは「頼るあてがないから困る」って感覚だと思う。

債務整理は家族に秘密の人も多いし、万万が一に備えて、金欠の場合に対処できる方法を知っておきたいと。
ブラックでも数万円程度融通が利くバーチャルカードは、任意整理する人にもいいのかなと思います。
 

極端な話、闇金に走るより全然いいと思う。
お金や人生は、綺麗ごとだけでは何とかならん。
司法書士・行政書士の私は、「任意整理後はお金借りちゃダメですよ」になる。

だけど、個人としての私は「なるべくお金をうまく回す方法を考えて乗り切ろう」になる。
 

世の中「知ってる」ってだけで、だいぶ得になることが多い。
知識ってホントに重要。

人生の岐路でいろいろ助かったりもするし、サバイバル的にお金を稼げるようにもなります。

法律を学べとか、一般教養をつけろとかそういうことじゃなくて、生きるために必要な知識。
勉強なんてできたって、稼ぐ能力はまったく別ですからね。

こういうカードのこととか、投資や副業でお金稼ぐ方法。

そういう知識があるか?ないか?だけでも、変わってくるとは思うんですよね。

「自分の身は自分で守る」
「他人はあてにしない(他人に甘えない)」
こうした意識をしっかり持って、色々な知識を身につけていくことが、大事だと思いますよ。

今後は、ブログでそうした知識も少しずつ提供していこうかなと思ってます(^.^)
ではまた!

 

 

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