オリジナル小説 コトダマ レインボー 3話 | kanaerukaiのブログ

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タイムボカンシリーズの考察や、二次創作を書いていきます!
好きなシリーズは、ヤッターマン、ゼンダマン、イタダキマンです

これからケロロ軍曹の二次創作も始めます!
夏美&ギロロペアをくっつけたい
原作ガチ勢なのでそこんとこよろしく!!

来奈は優の顔を見る


優はうつむいて目すら合わせようとしない


(だめだ完全にふさぎ込んでしまっている。このままじゃ話すらできない)

来奈は優を囲んでいる壁に腕をつけた


「?」

優は黙ったまま顔を上げる


「こうすることで優さんの心に少しでも近づけたら嬉しいなと思いまして」

来奈は頭をかく


「僕はずっといじめられて育ちました。勉強にしか興味が持てなくてつまらないと、みんなから仲間はずれにされました。


みんなと同じにできない僕なんかだめなんだ。とずっと思ってました。


だけど、ワードエンジェルになってから初めてみんなの力を借りて、力を使えてみんな喜んでくれて嬉しかったです。」

来奈ははにかむように笑う


優はうつむいたままだ


「でもすぐに単独で力を使えないから、だめなんだってまた自信をなくしてました。


あの時に感じだ気持ちも無かったことにしてたんです。」

来奈は遠い目をした


「気持ちに流されすぎると、大切な事を見逃してしまう事もありますよ。


今の優さんにとって大切なものはなんですか?」

来奈は壁に手を当てる


「大切なもの?」

優は目を見開く


(そうだ、私の体質を受け入れて仲良くしてくれたみんな、陽菜、嘉穂、花梨。


そして私を作ってくれた博士。


そして私を助けに来てくれた来奈ー)


「ワードエンジェルのみんな、そして助けに来てくれた来奈」

優は泣きながら、来奈の手の上に自分の手のひらを重ねた


すると壁は消えてしまう


二人は顔を見合わせて笑った


バチバチバチー


と大きな音が辺り一体に響く


すると周りの薄暗い空間がだんだん小さく狭くなっていた


来奈と優はとうとう端まで追いやられてしまう


優の肩はガクガクと震えている


(このまま行くと僕たちもこの世界ごと消えてしまうんじゃあ?


そうなれば優さんを待っている、みんなの所に戻すことができなくなってしまう。


優さんをみんなの所に連れ戻すために、僕が優さんを守らなければ)

来奈が優を強く抱きしめる


ピカッ


すると二人は光に包まれた