4人は黙々と道路を歩いた
「3人ともありがとう、私あのままじゃあ優のことを諦めてたかもしれない」
陽菜は頭を下げる
「いいよ、いいよ、私ら2年前からやってるし!!」
花梨は明るく言う
「コトバットが現れて、3人がみんなを守りたいと言う気持ちから同時に覚醒してそれ以来3人でやってたんです」
来奈は2人をみた
「まぁまぁ、長い付き合いなのらー」
佳穂は水筒のお茶を飲んでいる
(2年も前から?ウチら最近覚醒したばかりなのに!?足引っ張らないようにしなきゃ)
陽菜は冷や汗をかく
「こちらこそ、優ちゃん助けてくれてありがとう、エリアちゃんも納得できて良かったね」
花梨が優を見た
優は首を縦にふる
「陽菜ちゃん、私が花梨、佳穂、来奈ね」
花梨が指を指しながら教えてくれた
「ああ、ありがとう」
陽菜は花梨を見る
「小さい頃から、2人とは仲がよくて。家族ぐるみの付き合いだったのよ。
花梨のママが歌手だったからコンサートとかみんなで見に行ったり、旅行とかもよく連れて行ってもらったわ。
みんな詳しいジャンルが違うから、自分の知らない世界を知ってる二人といるとめっちゃ新鮮なんだよねー!!
自分の知ってる知識を話したり、知らないことは教えてもらったり、2人と話しているととにかく飽きなくて」
花梨はクシャッと笑う
「3人でいるとすごく安心するんです」
来奈は目を細めて笑った
「まるで家族みたいのらー」
佳穂は後ろから2人に抱きつく
「それって」
陽菜と優が顔を見合わせる
「私達もお互いが初めての友達で、出会ったばかりなのになんか昔から仲良かったみたいな気がする。みたいな。ウチらとちょっと似てる」
陽菜はくすくす笑う
「2人はどうやって知り合ったの?」
花梨は2人にたずねた
その後5人はお互いの馴れ初めなどをカフェの閉店ギリギリまで語り合っていたそうだ