皆さま
いつもお訪ねくださりありがとうございます。
日本伝統文化と美しい季節を愉しみ
静謐に暮らしております
茶道・作法家・室礼師の尾崎 宗圭です。
皆さまお暑うございますが、お変わりございませんか?
私はこの夏、折り紙をチョキチョキ・和紙を折り、楽しく室礼の準備をしていました。
そして明日より長月、五節句、最後の月をむかえます。
五節句とは季節の節目を、五穀豊穣・無病息災・子孫繁栄を祈り、神さまへお供えをし邪気を祓います。
1日7日人日の節句(じんじつ)・七草節句、無病息災を願い。
3月3日上巳の節句(じょうし)・桃の節句、女児の成長を祝い。
5月5日端午の節句(たんご)・菖蒲の節句、男児の成長を祝い。
7月7日七夕(しちせき)の節句、技巧の向上を願い。
そして9月9日重陽の節句(ちょうよぅ)・菊の節句・後の雛祭り・大人の雛祭り、不老長寿を願います。
そして長月の重陽の節句
陰陽道の考え方により、陽は奇数で陰は偶数。
9は奇数の陽数が一番大きい数であり最高の数字で、9月9日と陽数が重なることから「重陽」と呼ばれています。
旧暦では菊が美しい季節なため、菊の節句とも呼ばれています。
菊は古代中国では延年といわれ、邪気を祓い長生きする効果があると信じられ、人々は菊酒を飲んだり、菊花の露で肌を拭き厄除けを祈願していました。
そして重陽の節句には、もう一つの行事があり
先程お伝えしましたが、「後の雛祭り」「大人の雛祭り」とも呼ばれ、お雛さまを虫干しを兼ね再び飾ります。
サロンには、只今お雛様を設えています
又庶民の間では、栗の節句と呼ばれ、栗ご飯を食べて秋の収穫をお祝いしていました。
この度の重陽の節句に向けて、紋切りをしましたが 家族に重陽の節句に何故花火と不評でした(涙)
自己満足ですが私にとっては、立派な菊の室礼。
見立てあり、心を込めた手作り感が嬉しいのです^ ^