今日もお読みいただきありがとうございます
漫画家の芦原妃名子さんが
お亡くなりになられたことが
波紋を呼んでいます。
原作のテレビドラマ化にあたり、
テレビ局や脚本家との
コミュニケーションに齟齬があった、
という点については、
私は専門ではないので、
ここでの発言は控えます。
ただ、
脚本家さん個人に対する
誹謗中傷は
すぐにやめるべきです。
芦原妃名子さんの悲劇的な死により、
自身の被害者意識や
内に秘めた怒りを刺激された方々が
感情的になって
物事を公正に見る能力を失い、
加害者になっていくのを
見るのは悲しいです。
脚本家さん個人に対する
— 高見かなえ (@KanaeTakami) February 2, 2024
誹謗中傷はすぐにやめるべきです。
芦原 妃名子さんの悲劇的な死により、
自身の被害者意識や怒りを刺激された人が
感情的になり
物事を公正に見る能力を失い
加害者になっていくのを見るのは悲しいです。#芦原妃名子 #セクシー田中さん https://t.co/vLHmtQn1zh
私は普段、漫画を読まないのですが、
今回のニュースで、内容を知りたくなり、
オンラインで漫画を数話ですが、
読んでみました。
「セクシー田中さん」は、
日本国民の多くが生き辛さを抱えている
現代社会で、特にルッキズムや
年齢による差別、
そして男尊女卑の価値観の中で
女性が生きていくことの苦しさを
表現していると思います。
私もこの漫画の内容にとても共感するし、
芦原妃名子さんがこの漫画を通して
訴えたかったことと
似たメッセージを発信してきました。
それらを要約すると、
「女性の生き辛さ」
「理不尽な社会に対する怒り」
「現代日本で人々が苦しんでいる
理由を明らかにし、理解を拡げたい」
「啓蒙することで改善を促したい」
ということです。
(もちろん漫画はラブコメ漫画の
形なので、
エンタメ要素が強くなっています)
それは、芦原妃名子さんだけでなく、
これまでも多くの小説家や
作家さんたちが
表現してきたことです。
芦原妃名子さんのメッセージは、
今、まさに男尊女卑の日本が
男女平等社会へ変わっていく時代に
必要な視点だったと思うからです。
つまり、
女性の立場から見た日本社会。
実際に日本の偏った価値観の中で、
女性がどんな目にあって、
どんなふうに傷ついているのか、
ということを、女性だけでなく
社会のみんなで共有されて
いかなくてはならない、と考えます。
私は長く海外で暮らしているからこそ、
外から見た日本社会の
閉塞性や特殊性がわかる、
という面もあると思います。
ルッキズムや年齢差別、
男女不平等に関しては
日本はかなり世界から
遅れをとっているからです。
「セクシー田中さん」で
表現されているのは、
日本社会の中で
女性として生きることの難しさ。
どれだけ優秀でも、
容姿や年齢で
価値を決められてしまうこと。
商品として。
仕事や勉強ができる能力と
女性としての魅力が分裂している。
それらは相反するものではないはずなのに、
なぜか正反対のモノとして見られる。
昼の顔と夜の顔。
知性とモテ。
これまで何度も語られてきたテーマである。
そのテーマは1997年の
東電OL殺人事件の被害者を
彷彿とさせる。
なぜ私たちは
「セクシー」で
なくてはならないのか?
「セクシー」でなくては、女として
価値がないと刷り込まれているからだ。
その刷り込みや洗脳が
摂食障害や整形依存、
各種依存症を生み、
「セクシー田中さん」は
娼婦のダンスを舞い、
東電OLは売春したのだろう。
彼女たちは、混乱し、
追い詰められているのだ。
日本社会で、能力だけでなく、
モテ要素を求められることに
理不尽さを感じているのは、
男性も同じである。
ただし、学歴や収入に関しては、
男性に女性より重いプレッシャーが
かかっているように、
モテに関しては、女性側に
より細かく要求されていると思う。
ーーーー次に続くーーーー
芦原 妃名子さんのご冥福を
お祈り申し上げます。
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