アルコール、ギャンブル、薬物、恋愛、セックス、買い物、虐待、摂食障害、宗教など、中毒や依存の対象は色々あっても、根っこは同じ。
無価値観、罪悪感。どこにも属していない、拠り所のない気持ち。
一時的な快楽で忘れることはできても、決して満たされることのない、心に開いた穴。
誰かに、何かに満たして欲しい。欠乏感を埋めて欲しい。
幸せになりたい、でも、どうしたらなれるのかも分からない。
時々、自分なんて存在していないかのように感じる。
何かに、誰かに救って欲しくて、すがりたくなる。
中毒の対象物や、人物とつながっていたいという渇望。
中毒の人に必要なのは、つながり、関係性。
自分がここにいてもいいと感じる、世界、社会、土地とのつながり。
家族や周りの人とのつながり。
自然や地球とのつながり。
その、全部のもとになっているのは、自分自身とのつながり。
失くしたと思っていた、本当の自分は、ちゃんと心の奥にいるよ。
つながりを、外に求めるのじゃなく、自分の中を探してあげて。
自分とつながれたら、いつでも、無条件に愛されていたことが分かるでしょう。
参考文献
河合隼雄「ナバホへの旅 たましいの風景」2005年 朝日新聞出版
参考記事
The Opposite of Addiction is Connection