薬剤師が教える高齢者の肌荒れの原因と対策 | かなで薬局

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高齢者施設や薬局にいらっしゃる患者さん中に

足のすねや腰まわりなどを中心に皮膚表面がザラザラとした状態で

浅いヒビ割れが無数に生じ

強いかゆみを感じて受診される方がいらっしゃいます

またかゆみの訴えがなくても

かきむしった跡が残っていることがあります

 

このような症状は冬に悪化することが多く

原因の一つは

肌の乾燥と考えられます

 

皮脂腺から出る脂質は天然の保湿クリームのように皮膚の表面を覆い

乾燥や刺激から肌を守っているのですが

この脂質は年齢とともに減少します


正常な皮膚の表皮は

水分と油分(皮脂)によって外部からの異物が侵入するのを防ぐ

バリア機能を果たしています


しかし皮脂が減少している高齢者の肌表面は

外からの刺激に無防備な状態になっています


つまり、ちょっとした刺激に対しても敏感に反応しかゆみをもたらしてしまいます

 

さらに厄介なことに

「かゆいから掻く」といった刺激は

知覚神経を刺激し神経ペプチドというものを放出させ

さらにかゆみ物質のヒスタミンの分泌を促してします

そのため

搔けば掻くほど

どんどんかゆみが広がっていくという

恐ろしい悪循環が

生まれてしまうのです

厄介ですね・・・

 

 

そこでお薬ですが

皮膚の乾燥を防ぐことが治療の中心になります

皮膚を乾燥させないために保湿のクリーム状の軟膏が多く処方されています

また特に掻痒感の強い箇所には

掻痒感を抑えるクリームなどが処方されることもあります

中にはステロイド配合の塗り薬の場合もあります

この際にきちんと症状がよくなるまでは使い続けることをお勧めします

 

というのも赤身やかゆみが収まっても

かゆみの根っこが残っていることがあり

それが薬をやめることで

再度かゆみを引き起こすことがあります

同じ場所が繰り返しかゆくなる場合

再発ではなくもともと完治していなかったということです

 

ですので処方されたお薬は

症状がなくなったら終わりではなく

肌表面がつるつるにほかの皮膚と変わりない状態になるまで

使用を続けてください

 

また市販のもので尿素入りのクリームなど

皮膚の保水性を高めて潤いを保つものが数多くありますが

かきむしりの傷があると

とても刺激を感じるので

傷は避けてご使用になるように

お願いいたします

 

 

 

処方された塗り薬の使用法は過去記事を参考にしてください

 

 

 

 

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