アメリカで行われているサッカーの大会

インターナショナル・チャンピオンズカップ

ここにはACミラン、インテル、マンUが出場

本田、長友、香川が出場している



さて話題になっているのは香川のポジション

新監督ファンハールは3-5-2の布陣を敷く

香川は3列目、いわゆる守備的MFに配置

私は守備的MFという表現が好きではない

守備ばかりしているわけでもないし

攻撃参加は現代サッカーでは常識であるからだ

このため「ボランチ」という言葉があるが、

日本では「守備的」という意味で通っている



女子サッカー日本代表のなでしこジャパンの

澤はボランチであるが、どう見ても守備的じゃない

4-4-2の3列目に配置される

ところがトップ下みたいな仕事と動きをしている

まさにポジションなんてのは形式



さて香川は日本で守備的と呼ばれるポジションだったが

ぐいぐい前でボールを持って攻撃参加

昨今の複数のポジションをこなすトレンドからいって

修行の一環としてはいいかもしれない



ちなみにマンUのルーニーは

トップ、トップ下、ボランチのポジションができる



まして4-2-3-1型がこれからも続くとは限らない

4-1-2-3、4-1-4-1の戦術になれば

「トップ下」だとか「1トップ」は消滅してしまう

自分の得意なポジションにこだわっていたら

サッカーができなくなる可能性もある



ところでマスコミのポジションに対する感覚が

驚くほど古くて困る

1960年代頃のサッカー感覚ではないか?

ベッケンバウアー、クライフが登場する前の

古典的にもほどがある



そもそも日本人はなんにつけても基礎情報が野球

1番バッターは誰だ、4番は、ピッチャーは誰だ

サッカーは全く違う

例えれば、次の打順で7番が4番になったり

レフトがピッチャーをやったりする

そういうスポーツ、ポジションは形式



マスコミももっと成長しないと

セルジオ越後に怒られるぞ
フジ系で放送が始まったドラマ「HERO」

現在10代の人たちに第一期の記憶は

ほぼないであろう

しかし我々ロスジェネ世代にとっては有名なドラマ



知らない人のために第一期の話を

放送されたのは2001年1月~3月

2006年に単発ドラマ、2007年に映画が放映された

さらに2014年に続編を放送

キムタク演じる久利生は検事だが、茶髪に裏原スタイル

しかも高校中退後、大検から司法試験合格

とにかく絵に描いたような「型破りなヒーロー」

当時の求められたヒーロー像をあのキムタクが演じる

当たらないわけがない!



しかし、人気があったとはいえもう13年以上が経過

フジテレビの御乱心とも思える

ただそれだけの人気があったのも事実で

初回から一度も平均視聴率が30%を切らなかった

まだ光どころかADSLもない時代で

携帯にやっとインターネットが配備された

テレビはタダで見られる最高の娯楽だった



どうしてこんなに人気があったのかといえば

やはり時代の寵児ともいえる「キムタク」主演

前年には「ビューティフル・ライフ」で高視聴率

さらにまさかの結婚後ということで

「キムタク」ブランドがピークを迎えていた



前述の「ビューティフル・ライフ」ではある革命が起きる

それは劇中で使用したものが売れる、という社会現象

服、小物、バイク、店、髪型(すごかったんだ、これが)

とにかく話題になって当時の若者たちは食いついた

・・・「キムタク」は何を着ているのか、何を履いてるのか

当時の若者たちは情報を交換していたに違いない

ちなみに「HERO」で「ベイシング・エイプ」のジャケット

「ナンバーナイン」のシャツにブーツは「ダナー」と

やはり話題になりました



ここからは「ヒーロー像」について考えてみる

久利生のヒーロー像はかつてのものと言える

時代に流されない、個性、主張、自由、革新的

当時の社会にはそういったものが輝いて見えた

いや、そうでなくてはいけないくらいだった

例えれば「織田信長型ヒーロー」と言える



一方現代のヒーロー像は何か

最近では「半沢直樹」が代表的かもしれない

または「相棒」の「杉下右京」など

目立った印象も無く、外見が突飛なわけでもなく

日頃は組織の中で歯車のひとつとして働く

しかし、いざという場面に直面すると

信念を貫き、ときに反逆する

例えれば「明智光秀型ヒーロー」だろうか



少し前のヒーローと現在のヒーローを比較する

少し前/稀な存在 個性的 一匹狼 常に攻撃的

現在/平凡な存在 平均的 組織の一員 時々破壊的



「踊る大捜査線」が放送された頃、こう言われた

これまでの、いわゆる「刑事ドラマ」は終わった、と

「あぶない刑事」の放送から10年のことである

果たして、かつてのヒーローは現在でも通用するのか

ドイツの伝説のサッカー選手、ベッケンバウワーは

「強いものが勝つのではない、勝った者が強いのだ」

という名言を残している

強弱が勝敗を決めるとは限らない

逆に言えば

「弱くても勝てます」ということである



元野球監督、野村勝也氏はこう言った

「負けに不思議の負けなし」

強いチームが負け、弱いチームが勝つ

そんなことがスポーツではよく起こる

私のサッカー好きはその言葉の意味どおり

勝敗結果の理由を知りたいという欲求から始まった



サッカーの内容は戦争、経済、国家、企業・・・

あらゆることに通じることである

よく古今東西の戦国時代などの逸話が

現代の企業戦略や、人生訓として扱われている

しかし、サッカーは一試合につき

戦争一回分の収穫がある

サッカー一試合を見れば歴史小説を一冊読んだ

それと等しい効果があると私は思っている



サッカーをただのスポーツとバカにすることなかれ



現在のサッカー日本代表を作ったドイツ人指導者

デットマール・クラマーはこう言った



「フットボールには人生のすべてが詰まっている」