ブラジルW杯で多くの国が採用した戦術

4-3-3

これは4-4-2に並ぶサッカーの基本フォーメーション

サッカーの教科書に最初に出てくるというくらい

基本のフォーメーションである



さて、そんな原始的でもある布陣は

大流行の兆しを見せている

ブラジルW杯で優勝したドイツも採用

ただ、原始的であるからこそ

4-3-3は様々な方向性がある



<ドイツ型4-3-3/4-1-2-3>

トップがいない4-3-3で中盤に特化している

攻撃は前の5人、守備は5人と概ね分担している

さらに前衛5人はポジションを固定しないため

攻撃が多彩で準トータルフットボールとも言える



<イタリア型4-3-3/4-1-4-1>

中盤でのショートカウンターを狙う4-3-3

1トップを置いて2列目が4人

アンカーは司令塔の役割を果たす



<ギリシャ型4-3-3/5-4-1>

守備に特化した4-3-3

アンカーが最終ラインまで下がって守る

実質5バックか3バックの状態になる

アギーレ・ジャパンの初陣はこれに相当する



私は、日本のサッカーというのは

ドイツを目指すべきだと思っている

現代のサッカー日本代表を作ったのはドイツ人

デッドマール・クラマー

タフで繊細な中盤は世界でも稀

国民性もサッカーの哲学も近いものがあるからだろう

日本人選手はブンデスリーガ所属が多い

ドイツ人も日本人のプレーが好きなのだと思う



私は、ザックジャパンをベースに

新しい日本代表を作るべきだと言いたい

全否定するようなことは決して正解ではない

私はザックジャパンのサッカーが一番好きだった

そう思っているのは私だけではないかもしれない

だからW杯で芳しくない成績であっても

一般のサポーターからの批判は少なかったのかも



もう日本のサッカーファンは勝つだけでは満足しない

そういう領域に入ったのかもしれない
W杯終了から約2ヶ月

監督、戦術ともに刷新した日本代表

アギーレ・ジャパンの初陣はウルグアイ代表

ウルグアイはW杯ユニットで出場

日本はザックジャパンから大幅にモデルチェンジ



日本代表フォーメーションは4-3-3

だが、実際は4-1-4-1

1トップには皆川(初)

2列目は左から岡崎、田中、細貝、本田

中盤の底となるアンカーには森重

CBには吉田、坂井(初)、SBは長友、酒井宏



皆川、武藤は遠慮し過ぎだった

FWはお利口さん、いい人じゃいけない

心は紳士、プレーはワイルド

点取屋ならばエゴイズムが必要



試合展開は互いに守備的戦術で拮抗した状態

日本のミスで点が入って試合が決まった感



守備の問題はアンカーの横スペースが狙われたこと

戦術上の弱点ではあるが、ドイツは克服していた

また中盤での早い段階でのカウンターが

戦術であったはずが、全く機能せず

皮肉にもウルグアイがお手本のように

そのカウンターで日本に襲いかかった



攻撃は単純に人数不足から停滞

特にザックジャパンとの落差が激しいので

際立って攻撃力のなさは明白

選択肢はカウンター攻撃のため、1トップに依存

後半で選手後退、布陣変更もあったが特に効果なし

ザックジャパンのような多彩な攻撃はなかった



まだアギーレ監督の初戦ではありますが

何か「可能性」らしいものが見えなかった

もしかすると次回W杯まで持たないかも・・・
かつてサッカーには伝説の戦術があった

1974年ドイツ大会のことである

クライフ率いる当時のオランダ代表の戦術は

「トータルフットボール」と呼ばれた

それはポジションにとらわれずに全員が

攻撃参加し、守備をする

しかし、その「理想のサッカー」を実現したチームは

それ以降存在しない



本日終了した女子バレーのワールドグランプリ

非常識な戦術によって革命は起きた

サッカーの「トータルフットボール」さながらの戦術

真鍋監督が考案した「ハイブリッド6」

要は全員アタッカーの超攻撃スタイル

ただしこれまでの常識を打ち破っている

1つ目はミドルブロッカー(長身選手)がいないこと

2つ目はポジションを固定しないこと

3つ目はセッター以外がウイングスパイカー(点取り屋)

※ただしリベロ(守備専門)がいる場合は4人



主だった利点は2つ

1つ目は、攻撃に偏重することで勝利が近づく

先に25点を取るスポーツなので攻撃が大事

2つ目は、攻撃パターンが多彩で読まれない

フィニッシュが誰かわからないので相手は混乱



考えられるリスク

レシーブが崩壊すると試合も崩壊

特にサービスエースでの失点

またレシーブは攻撃の最初の行動であり肝心な部分

お粗末になると点を取れない

点を取れない状況に陥ると戦術が破綻する

特に連続ポイントを与えると手遅れになる

またブロックを大量に並べられると厳しい



かつて「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレー

現在よりも平均身長が小さい

それでも金メダルを獲得している

今から半世紀前は常勝軍団であった

その原動力は「奇策」

特にバレーは「奇策」が功を奏するスポーツ

クイック攻撃、移動攻撃、時間差攻撃、バックアタック

現在では当たり前の攻撃だが、お披露目された頃は

どれも向かうところ敵なしである

しかし、どれも「普及」してみんなができてしまう

だから、「奇策」を考案したところは大会を制する



今回の「ハイブリッド6」、果たして他国で真似は可能か

今のところ、私は不可とみる



日本人はどうやっても背が低いことは避けられない

だからアタックはブロックされ、ブロックは突破される

なのでこの戦術はその弱点をあえて補わず捨てている

その分、多彩な攻撃ができるスパイカーを大量投入

日本人特有の敏捷性による素早い攻撃は真似できない

そんな選手を5人も揃えるのは至難の業



攻撃を支えるレシーブも重要

東京五輪から続く伝統のレシーブは現在も世界屈指

因みにレシーブは背が低いほど有利である

わざわざ背の低くてレシーブのうまい選手を呼ぶ

すぐには見つからないだろう

10年はかかる



「孫子」の兵法にはこうある

「攻撃は奇策、守備は正攻法」