母の病気は『肺高血圧症』という病気です。
厳密には少し違うのかもしれないけど。
母の場合は二次的なものというか。
肺の機能が著しく衰え、それにより常に低酸素の状態が続き、体に十分な酸素が巡らず、体が浮腫み、心臓に負担が懸かり、結果、肺と心臓を繋ぐ血管に圧がかかって高血圧の状態になる。
何故、そんなことになったのか。
母は若い頃結核を患い、手術をしました。それが直接的原因ではないけど、遠因の一つの可能性があります。
そして40代の頃、母は父方の義母、つまり私の祖母を5年間に渡り介護していました。
その祖母が亡くなった時、母の手術した肺は3分の1に縮んでいたそうです。
肺結核の手術をし、元々喘息持ちだったことに加え、祖母の介護という無理が祟ったようです。
しかし、母の負担はそれだけでは終わらない。
今度は父の世話をしなくてはいけなくなった。
父は祖母が亡くなって間もなく、心臓病を患い、心臓のバイパス手術という大きな病気をしました。
母は遠くの病院へ通わなくてはいけなくなった。
手術は成功し、父は定年退職まで働くことはできたのですが、酒に溺れ、以降晩年、亡くなる直前まで酒をくらう毎日でした。
当然母にとってはストレス以外のなにものでもありません。父は母の言うことは勿論、家族の言うことに一切の耳を貸すことはありませんでした。
そして、3年前のお正月、父はあっさりと逝ってしまいました。
母にとって、祖母を見送り、父を見送り、言い方は悪いですが、嫁として、妻として役目を終え、やっと自分のために時間を使える、その矢先のことでした。
母が体調の異変に気付いたのは。
体が異様に浮腫んできたのです。
足から太もも、お腹まで浮腫み、普通に座ってるだけでもしんどい状態が続く。腹が浮腫んで圧迫しているからご飯も食べにくい。
病院に行き、色々検査をした結果、母の肺は右側が全てつぶれていました。
残った片肺は機能していますが、酸素を取り込む能力が単純に人の半分の状態です。
体に十分な酸素が回らず、心臓に負担が懸かり、更に血液の循環が悪くなる。血液の循環が悪くなると体が浮腫み、血管を圧迫し、更に血液の循環が悪くなる。負のスパイラルです。
去年の春先にそれが発覚し、通院しながら、ずっと利尿剤と肺の血管を広げる薬などを使っていましたが、年末、とうとう心臓に限界がきたようです。
その時点で、『時、既に遅し』だったみたいなのですが…。
正直今も信じたくありません…。
だって先月まで調子は悪かったですが、ちゃんと歩けてました。
12月14日の通院の時点でそんな命に関わるような警告も注意もされてません。
いつもと同じ薬を処方され、むしろ在宅酸素療法もはじめたばかりなのに…。
それがいきなり、『余命一ヶ月』なんて信じられません…。