☆婦人操法②(高等)☆

▽月経の早期化

▽背椎一側で分かるエネルギーの流れ

▽骨盤と脊椎一側

 

 

 

▽月経の早期化

最近、

人間の体の変化が

早くなってきている。

 

十七歳で

初潮がある

という時代が、

 

私の

一番覚えている時期

であります。

 

それが

十五、六歳に

あるようになった。

 

一般に

月経が始まる時期は、

 

北の国よりも

南の国のほうが

早い。

・・

歴史を見ると、

北の民族が

だんだん

南へ行って、

南でぼける。

 

つまり

人間的な能力が

欠けてきて、

 

動物的な傾向だけ

 強くなってきて

 

そして

亡んでいく

ということを

昔からやってきている。

 

気候の良いところに

居を構えて、

暮らしも自由で、

田畑も豊かなので

動かなくなり

亡んでいく。

 

日本にいながら

南国に近づくことが

良い事か悪い事か

判りませんが、

 

警戒を要することがない

とは言えないと思います。

・・・

 

 

▽背椎一側で分かるエネルギーの流れ

ところで、

女の場合は、

男と比べて

感じたことと

行動とがくっついている

ことが多い。

 

男は

仕事とか、

観念とか、

知識とか

いうもので

別の角度になっている。

 

しかし女は、

女である時期の

影響を受けやすい。

 

性になるエネルギーが

頭に行かないで、

 

感情に行くような場合は

喜怒哀楽が激しくなる。

 

子どもに向かって本気で

腹を立ててしまう

というのは、

 

エネルギーが

閊えた状態です。

 

分散しないでみんな

鳩尾に来てしまう。

 

そういう場合には、

<一側>の線が

ズーっと緊張して、

胸椎の六番に、

あるいは

八番に行く。

 

頭に行けば

理屈っぽくなる。

 

腰椎三番に行けば

我慢ばかり

するようになる。

 

そういうように、

体を丁寧に

読んでいきますと、

 

捨てきれなかった性が

どこで転換しているか

という事が

判るようになる。

 

男の場合は、

それが

一旦頭の働きになって、

そのあと

腰に帰って行けば

正常なんですが、

 

※D⇔胸椎

腰に帰りそびれて

感情(D6~8)

になったり、

 

運動(D3~5)

になったり、

 

いろいろしたく

(D11・12)

なったり、

 

喧嘩(D10)

したくなったり

 

というような

転換をする。

 

それも同様に

<一側>に

現れてきます。

 

 

▽骨盤と脊椎一側

そこで、その

エネルギーの行き来、

 

転換する場所を

知っておきませんと、

 

体の観察としては

不備がある

ということになる。

 

この<一側>の変化を

見ることが出来ないと、

 

これから

お話しすることが

全部出来ない

ことになってしまいます。

 

この間から

指導者の人達に

テストしてみますと、

 

的確に

<一側>を掴まえている

人が少ないのです。

 

一側のすぐ脇に

筋肉の硬直

したのがありますが、

 

それを一側だと

思い込んでいる人が

とても多い。

 

もっとも、

その脇の筋肉を

一側とみて

操法しても、

 

効果は

同様にあるんです。

 

だから

技術としては

思い違いで操法しても

それほど問題はないが、

 

観察という面では

判る判らないが

決定的になってくる。

 

そこで、本物の

<一側>の触り方を、

改めてここで練習

して頂こうと思います。

 

<一側>がちゃんと

触れるようになると、

 

観察の道も

開いてくると思います。

 

骨盤が

右屈したり

左屈したり

狂いがありますと、

 

仙骨と腸骨の境が

異常を起こしてくる。

 

それは

仙骨をおさえている

腸骨の圧力が、

左右違うという事です。

片方が

くっついちゃったり、

落ちちゃっている。

 

ここの調整を行うと、

<一側>は

明瞭になってくるのです。

 

これを

このままにしておくと

 

一側の全体が

筋肉のように

硬くなってしまって

一側が読みにくいのです。

 

それから、

頭の、

頸上の一、二、三

という場所が

硬くなっていますと、

やはり一側が

読みにくいのです。

一本になってしまっている。

 

ですから、

<仙骨部>の

周辺の操法、

 

<腸骨>の

周辺の操法、

 

<頸上あるいは後頭部>

の操法

 

というものが、

一側を調べるに先立って

重要になってきます。

 

それらを操法すると

<一側>の線が

浮かび出してくる。

 

上からくる方は

男、

 

女の場合は

下から上に行く

 

<一側>が

どこで途切れているか

を見れば観察ができる。

 

 

▽女性の病気の原因の9割は生殖器

女の病気にも

いろいろありますが、

 

その

九割五分くらいは、

生殖器の能力の問題です。

 

一つは

発育不全の場合、

 

一つは

無知による

自発的要求に拠らない

行為によって生じる場合、

 

一つは

妊娠に対する恐怖

がある場合、

 

一つは

性欲を解決して

妊娠しまいとする行為

によって起こる場合。

 

この四つの面から

見ていかないと

解決がつかない。

 

それ以外の病気は

<これら四つを

原因としていないもの>

というふうに

 

一括りにみれば

形はつくので、

 

これら五つを

会得すれば、

 

大体

女の体の観察は

出来るわけです。

 

前の四つは

<一側>によって

読んでいくものですから、

 

一側の問題をまず

キチンと仕上げて

おこうと思うのです。