丸一日かけたフライトで到着したボルドーメリニャック空港。さっそくカヌレが朝食で並び、ボルドーに来た~!という気分が高まります。
そして目指すのは、サンテミリオンにあるシャトークーテット。カカオ醤でご一緒にしている湯浅醤油さんのもうひとつのビッグプロジェクト、フランスの原材料でBIOの醤油づくりをしているパートナーでもあるワイナリー。そしてワイン好きな方ならご存知の、400年も続くサンテミリオン最古ともいえるBIOのワイナリーです。こちらのインタビューが素晴らしかったので、リンクを貼っておきます。
湯浅醤油さんとシャトークーテットさんの取り組んでいるフランス醤油については、youtubeにあがっているのでこちらをご覧になると何をしているかわかると思います。
空港から約40分くらいでしょうか。地図で見ている距離感より近く感じます。
ワイナリーの入り口に到着。看板がオリジナルですよね、鉄でできていてまわりがぶどう、真ん中にシャトーが。素敵です。そしてBIO認証の看板が。
すぐそばのぶどうの畝へ近づくとたくさんぶどうがなっています。実は触るととても固かったです。収穫最盛期まではもう少し。
お茶農家さんもそうですが無農薬でやるのは大変です。こうして日がさんさんと降り注ぐと、あっという間に雑草たちも元気に育ちます。そのかわり虫も鳥も暮らすことができます。
シャトークーテットはいくつかの建物があります。ヴィジットのアテンドなどとても忙しそうです。自宅のほうに行っておいて~お昼にしよう、と声をかけていただき自宅へ。
食べられるものを見ると駆け寄ってしまう習性で、近づいたら、「ミラベル」だよ。と。よく考えると市場ではアルザス・ロレーヌでいやというほどミラベルをたくさん見てきましたが木になっているのを見たのはこれが最初かもしれません。あぁかわいいですね。
日差しがとにかく強くて、太陽の下にいると暑くて眩暈がするほど。でも湿度は低く、日陰に入るとひんやりとしています。喉がからからなところに出していただいたお水が下の写真の庭にあるレモンバーベナを入れたお水でした。さわやかです。そしてハーブの味ってこんなにお水に移るんだな、、と実感。日本でスーパーで買ってきたハーブを同じように水に入れてもここまで味が出ません。ハーブ自体がこの強い太陽の下でしっかりと力強い味わいになるのでしょうか。
前菜に、メロンを切ってくださいました。メロンの皮は日本で見るものと少し違い、ストライプのような模様が入っています。
高温で風通しがよく水はけのいい場所が適しているのでこのあたりの土壌はメロンにもぴったり。名産品でしょうね。赤肉のメロンの水分が体にどんどん入っていきます。2013年の10年もののワインもさらっと開けてくださいました。
友人が作っているリンゴジュース飲む?と出してくださったリンゴジュースもとっても美味しかった。
自宅は丘陵の上のほうにあるので、眼下に広がる絶景を眺めつつという贅沢なシチュエーション。
カカオ醤はまだ食べてもらったことがない、ということで、カカオ醤をひとつ開けて焼いてくださった鴨肉と一緒に。
お持ちした七味や、かんじゃ山椒園さんの山椒を合わせたりして楽しみました。赤ワインなので、山椒や七味を合わせてもよくマリアージュしますし、カカオ醤と赤ワインもすごく良かったです。(あまり量はいただけないのですが)
そして意外な発見は最後に出してくださったチーズとカカオ醤が良く合うこと。旨味の掛け算です。
冷蔵庫からお手製のリオレ(ライスプディング)も出てきて、これがまたとっても美味しくて。
日本では全然メジャーではないし、私も自分でリオレを作ることはないくせに、フランスに行くと食べたくなる家庭のデザート。
マディナさんのお料理、とても美味しくおもてなししていただきうれしかったです。
カカオ醤と合わせたチーズの名前をお伺いしたところ、「んー、ただチーズピレネーって呼んでる」と言われました。それくらい日常的に食べているチーズなのだと思うのですが、帰宅してからチーズの本のピレネーの欄を参照しましたがとても良く似たチーズがたくさんあって、どれか全然わかりませんでした。