わたしたちが日々暮らしているなかで受け取る情報のうち、8割以上は視覚からの情報といわれています。
実際、意識はしていないだけで、わたしたちの目は常に周りからあらゆる情報をキャッチし、それを頭の中で高速処理して認識しています
たとえば、文字だけである部屋の説明をしている次の文を読んでみてください
「大きな掃き出し窓にかかるカーテンは黄色で、窓の前には3本脚の円筒形の照明が置かれ、壁際にはラダーハンガーが立てかけられていて、黄色とベージュのタオルがかけられ、曲線的なデザインの白い3人掛けにソファにはオレンジ・黒と白・白・水色のテキスタイルのクッションが複数置かれていて、肘掛けにはグレーのスローケットがかけられている。ソファの前には丸太をスライスしたような3本脚のスツールが置かれていて、床には淡い色味の幾何学模様のようなラグが敷いてある。……」
どうでしょう?
読むのも大変だし、それを頭の中でイメージに変換するのも大変だし、具体的な描写はできないし、わからない単語が出てくると頭の中が「???」になりませんか?
しかもこれでまだ、情報量の100分の1にも満たないくらいだと思います。
ところが、その部屋の画像を1枚見るだけでいかがでしょう?
先ほどの文字だけでは把握しきれなかった、カーテンの開き具合透け感、それぞれの家具の配置、同じ“黄色”でもカーテンとタオルとクッションの色味や質感が違うこと、専門用語はわからなくても見るだけで「あぁ、こういう形状でこういう用途のものかな」と察知できたりできませんか?
文字だけではまだ説明すらしていない、背もたれなしのソファやそこにかけられたスローケットの柄や色味、サイドの切り株風スツール、壁面アートの飾り方や絵の雰囲気なども、一瞬のうちに認識することができますよね。
しかも生きていればこんな画像1枚だけでなく、毎秒毎瞬変わっていく視点と周囲の状況に応じて、膨大な量の視覚情報をインプットして脳で処理しています。
そして、上記の画像と、こちらの画像を比較してみると、部屋全体から受け取る印象はどんな違いがあるでしょうか?
それぞれの画像の部屋で暮らしているとイメージしてみてください
厳選されたアイテムでこだわったインテリアの部屋と、色もテイストもまちまちの物が多くて乱雑に置かれている部屋。
なんだか生活水準やライフスタイル、セルフイメージまで異なってくる気がしませんか?
実際にドラマなどの演出でも、貧困層のおうちを表現するときは家に物が多い描写を用いるそうです
どんな物がどれくらいどんな風に置いてあるかで、自分自身へ与える影響も他人へ与える印象も、ものすごい差異が出てきます。
つまりわたしたちは、自分を取り巻く環境にもっと意識を向けるべき
どんな空間をつくるかで、どう暮らすかが変わり、あなたという人間そのもの、そして人生まるごとに変化が起きます。
だからこそ、わたしは部屋を片付ける行為は「“自分は何を大切にして、どう生きたいか?”の、自分と周りへの宣言」なんじゃないかなと思っています。
片付けは、ただものを整理収納するだけにあらず!!
片付けとはあなた自身の表現なのです♡
ー今あなたの目の前に広がる「日常」の景色、変えませんか?ー