しばらくして、また出かけませんか?と誘われて
12月の最初に京都に紅葉をみにいった。
有名なお店で親子丼を食べ、自転車をレンタルして、下賀茂神社や南禅寺、永観堂のライトアップを巡って
晩ご飯は忘れたけど、たぶん四条で食べて。先斗町の肉バルかな。
紅葉みたいと言われたからルートねって案内して、とても喜んでくれてうれしくなった。
帰り、河川敷を一駅分歩こうと言われて散歩した。
そして、告白してくれた。
彼女とは先月に気になる人ができたと言って別れた、
一緒にいて楽しいし笑顔が可愛いくて誰にでも優しいから好き、というようなことを言われて
俺と付き合うこと考えてくれませんか?
と、とても緊張した様子で伝えてくれた。うれしかった。
学生か!と言いたくなるような
可愛いから好き!という内容だったけれど、うれしかった。
そんな言い方はされたことがなかった。
でも、当時私は26歳、恋人は22歳。
私はもう結婚前提のお付き合いがしたかったし、
彼はとても若く、子供っぽくみえた。
純粋で素直なところが可愛かったし、好きだったけれど、
そのぶん気持ちも変わりやすいように思えたし、
遊びの恋愛に時間を費やす余裕はないと思った。
返事は今度でいいと言われたけれど、
一週間後にごはんに誘って
この旨をまるごと伝えた。
好きだけど、もうすぐ27歳だしシビアなお年頃なんです、
もう結婚も考えたいし、22歳では全然そこまで考えられないと思うし、ごめんね。と伝えた。
帰りは送ってくれて、
「かなちゃんがしあわせになってくれるなら」と言って少し泣いていた。
これで終わりかなと思って私も泣けた。
今まで失恋をしたことがない恋人は
「お互い好きなのにつきあえないことがあるなんて」
と泣いていたと先輩から聞いた。
この、恋人と仲が良かった先輩は、とても人懐っこく、私も仲が良かった。
その後も私たちが切れずに遊んだりできたのは
この人のおかげで、
この人がいなかったら付き合っていなかったかもと真剣に思う。
失恋後も、よければ友達として仲良くしてください、と言ってくれた彼に甘えて
その後も微妙な関係が続いていたけれど、
1月、京都で雪景色を見ておでんを食べて帰ってきた際に
やっぱりもう一度考えてほしい、
俺なりに結婚とかも考えてみた、
このままではふたりとも先に進めないし
これでだめなら諦める。
と言われた。展開はえーなと思った。
もう少し遊んだりする中で考えたかった。
好きでも不安なことが多すぎた。
年の差も、結婚のこともそうだし、
すぐに飽きられるのではないか、上手くいってもお互い特定派遣、
彼の地元は関東、そして全国転勤あり。
好きだけでは不安だった。
自分の好きにも自信が持てなかった。
でもこれで終わりもいやだった。
先のことはわからなくても、せめてすぐには飽きられない確証がほしかった。
無茶を承知で
「2か月待ってほしい、それまで恋人のように過ごしたい、
その後もお互い付き合いたい気持ちがかわらなければその時付き合いたい」
と伝えた。
かなり突飛で自分勝手な提案で、きっと意味がわからなかったと思うけれど、
「そうしなければ終わりなら、そうしようか」と言ってくれた。