そんな日々があって、彼の愛も右肩上がりで、
何よりこの調子なら、もし結局別れたとしても後悔しないだろう
もうハマってしまってこの道に進むしかない
というところまで、石橋を叩いて叩いて、ようやく決心がついて
今度は私からお付き合いしてくださいと言った。
ここまで私の不安を解消するために無茶な話につきあってくれた彼のおかげで、お付き合いを始めることができた。
自分でも意外だったことが、
好きだと言ってくれる人がいてはじめて、私に自我が芽生えた。
子供の頃ぶりに、自己肯定感を感じられるようになったのかもしれないと思っている。
それがない自覚もなかったので、驚いた。
具体的には、人生と仕事についてちゃんと考えるようになった。
お金に執着が芽生えて、大切にするようになった。家計簿をつけるようになった。
今までいくら稼いでいくら何に使ったのか気にもとめていなかった
大学生の頃から今までは、すべての遊びやごはんの誘いにのっていた。
誘われることがうれしくて、面倒だなと感じることがなかったし、楽しかった。
すべての金曜日の夜、土曜日、日曜日には予定を入れていた。
同じような顔ぶれと同じような遊び方を、飽きもせずしていた。
今思うと、そうすることで仕事や私生活の満たされない部分を埋めていたように思う。
平日にもたくさん外食して、貯金もほとんどできていなかった。
愛されていることを感じられるようになって、
おかねと気分の兼ね合いで、行くか行かないか考えるようになった。
こんなことさえ、こんなことさえできていなかった。
家族にも驚かれるくらい、出かける頻度が少なくなった。
家にいる時間が嫌ではなくなったし、出かけたい衝動も起こらなくなった。
そして、仕事について考えるようになった。
今まであまり気にもならなかったけれど、私は給料が少ない。
今まで気にならなかったことがおかしいのだけれど。
初めて、もっと稼ぎたい、と思った。
恋人も同じような条件で働いているので、お給料もそんなに多くない。
(付き合いだした頃にみる?と言われて明細を見せ合いっこしたらとんとんだった)
なにより先がわからない。
一人でもしっかりしたい、と思うようになった。
先のことも、結婚したらどんな生活になるのか、
もし出産したら子供を育てるのにいくらかかるのか、
そもそも子供は絶対に持つのか?本当にほしいのか?育てられるのか?も考えるようになった