1.営業費の意義

営業費は、販売費及び一般管理費のこと。販売費はさらに注文獲得費と注文履行費、販売事務費に分類ができる。

(1)注文獲得費

注文獲得費は、広告宣伝費、マーケット費、ブランド管理費、交際費、販売促進費などの注文を獲得するためのコストである。

費用予算を設定し、予算と実績の比較によって注文獲得費を管理する。

(2)注文履行費

注文履行費(物流費)は、注文後、顧客に商品や製品を届けるために要するにコストである。

自社内で物流業務を実施する場合は、費用予算を設定し、予算と実績の比較によって管理する。

外部の企業に委託する場合には、トラック・船・飛行機などの専門業者、郵便や宅配便などがある。
この場合は、注文数量等に応じて物流費か決まっくるために、予定原価や標準原価によって管理することができる。

同業他社と共同配送を行う場合は、トラックの空きスペースを有効活用やコスト削減、環境への貢献ができる。

(3)販売費の分析

製品品種別といったゼクメント別に販売費の分析は、ゼクメント別の損益計算でが行われ、以下の方法がある。

①全部原価計算にもとづく純益法

販売費を各製品に直接費は賦課、間接費は配賦によって割り当てる。

②直接原価計算にもとづく貢献利益法

販売費を管理可能なものと管理不能なもに分類する。
管理可能なものだけ製品に割り当て、製品貢献利益を算定する。


2.セグメント別損益計算

会社全体の損益計算書と別にセグメントごとの直接原価計算方式による損益計算を作成される。

直接原価計算方式による損益計算では、固定費を一括に差し引いていたが、固定費を個別固定費と共通固定費に分類し、固定費を段階的に差し引いて計算する。

セグメントとは、製品品種別、販売地域別、販売ルート別等、企業を構成する収益単位区分又は組織区分をいう。

セグメントごとに業績を測定することで、どの事業に資源を集約し、どの事業から撤退すべきなど、事業の管理ができる。

ゼクメント情報は、内部の会計情報のため、外部に報告されない。
しかし、上場企業は有価証券報告書で連結ゼクメントこどの売上高、営業利益、資産を開示している。