今回の曲も、歌詞に正しい訳や答えはありません。一つの参考程度にお読みいただければです
1985年のスティービー・ワンダーのアルバム『In Square Circle』に収録された曲で、
鳥のさえずる音が心地良く取り入れられているのも特徴的です
Title: Overjoyed
タイトル:この上ない喜び
・overはここではあるもののすぐ上、
・joyはgreat pleaseもしくはhappyから、
・overjoyは歓喜、至福で、edの過去形がつくことでその状態。この上ない幸せ。
以下から歌詞です。
Over time,
長い時をかけゆっくりと
・overtimeだと必要以上の時間から残業となりますが、
・over timeは長い時、またはゆっくりと時が経つに連れて。
I've been building my castle of love
ずっと愛の城を作っている
・have been ingで一定の期間から今もまだ完成しておらず作り続けられています。
そのことはこの曲全体に繋がってます。
・castle of loveは人によって考え違うと思いますが、愛でできた家より大きくて堅固で揺るがない建物
Just for two, though you never knew you were my reason
2人だけの、でもきみは(僕が愛の城を作る)理由を知らなかった
I've gone much too far
僕はもう戻れないとこまできてしまったよ
For you now to say that I've got to throw my castle away
きみが今、その城を手放してと言ってもね
・have go to はhave to のカジュアルな言い方。
〜しなきゃね、〜しなさいのどちらでもです。
ここは解釈が分かれていて、全体を聞いて8対2くらいで、
女性は実際に男に城(自分への愛)を捨てろと言ったかもですし、
もし女性が僕の気持ちを知ったら、こう言うんじゃないかくらいの想像くらいかもしれません。
ここまでで一節。
男は振られてますが、too farと言っているので、自分の気持ちは消せないと言っているようです。
Over dreams,
数えきれない夢の中で
I have picked out a perfect come true
叶う完璧な夢を選んだよ
・pick out は
1、たくさんや、異なるものの中から選ぶ。
2、なんとなくではなく、考えて選ぶ。
ですが前後の文脈次第で意味は変わったりもするようです。
pickでも言い換え可能ですが、ランダムに選ぶことも含まれます。
Though you never knew it was of you
I've been dreaming
でもきみは全く知らなかった、きみこそがずっと僕が夢にみているものだっ
The sandman has come from too far away
(眠りの)サンドマンが途方もなく遥か彼方からやってきても
・sandmanはヨーロッパ発祥の寓話に出てくる男(か人)のような姿の妖精・精霊で、魔法の砂を子供の目にかけて眠らせ、美しい夢を見させようとします。
For you to say " come back some other day. "
きみの口から出たのは、「またいつか来て」
・some other day はいつかはわからないけれど、今ではないこと。
some は不特定に使われます。そこから、
some other = any various alternatives
some other day = any day from various alternatives. (様々な代替え日のどれか)
これに似たのは another がありますが、
これはもう一つの、という意味で、
another day だとまた今回とは別の日(機会)に来て
→タイミングが悪かっただけでチャンスありにも聞こえる。
some other day
→選択肢を与えているようで、でもはるばる来た日で駄目ならどんな日なら受け入れてもらえる→無い。
そこから、途方もないとこからきた妖精に、またいつか来て、は暗にもう来るな、と断っているようなものにも聞こえます
ですがサンドマンは too far away から来ているので、もう夢はなかったことにはできないようです。
And though you don't believe that they do
きみは夢が叶うって信じないけれど
They do come true
叶うんだよ
For did my dreams come true when I looked at you
だって僕の夢は叶ったのだから、きみを見た時に
・For(=because)は、シェイクスピア時代か、と言われる古く、文学や歌詞などで詩的表現として使われています。didも同様に詩的な倒置です。
・dreams と複数形ですが、これは英語特有の感覚で、恋愛では通常、人は色んなことを夢見るため、特定の夢でなければ複数形にされるようです。
And maybe too, if you would believe
だからきっときみも、もし信じてくれたら
You too might be overjoyed, over loved, over me
この上ない幸せと、愛に満ち溢れ、僕でいっぱいになるんじゃないかな
・over meのover+人は、I'm already over youと「あなたのことは終わりよ」、という意味でよく使われますが、overにはたくさんの意味があり、またoverjoyed, over lovedのoverの韻を踏んでいるため感覚で感じるもので、ネイティブでもわからん、でした。
You might be からの、
overjoyed, (幸せに溢れるきみ)
over loved, (愛に溢れるきみ)
over me(d) (僕に溢れるきみ)
にしてみました。
ここまでの歌詞を読んで、人によってはこの男、怖っ、しつこっと思うかもですが、当時のアメリカ、もしくは今も、追われるのが好きな人がいて、一度振ってもまた口説かれることに悪い気はしない人もいるので、情熱的でロマンチックな歌という意見もあり。
Over hearts, I have painfully turned every stone
多すぎるくらいにたくさんの心から、傷つきながら僕は一生懸命探してきた
・heartsは男がデートや付き合いもしたかもしれない出会ってきた女性達の心。
・turn over every stone はそこらに落ちてい全てのる石をひっくり返すような、あらゆる努力・手段を尽くす、調べること。
Just to find,
ただ見つけようと、
I had found what I've searched to discover
ずっと探していたものは既に見つけていた
I've come much too far
ここまできてしまった(ら前の気持ちにはもう戻れないよ)
for me now to find
今更気づいても
・findは見つける・発見する以外に、そこにあるものの存在に気づくという意味もあります。
The love that I've sought can never be mine
探してた愛が望みのないものだって
And though you don't believe that they do
きみは夢は叶うものだと信じないけれど
They do come true
叶うんだよ
For did my dreams come true when I looked at you
だって僕の夢は叶ったのだから、きみを見た時に
And maybe too, if youd would believe
だからきっときみも、もし信じてくれたら
You too might be overjoyed, over loved, over me
この上ない幸せと、愛に満ち溢れ、僕でいっぱいになるんじゃないかな
And though the odds say improbable
可能性がないと言われてても
・improbableはここでは起こりそうもないこと。
What do they know
そんなのわかんないじゃないか
For in romance
恋愛に関しては
All true love needs is a chance
真実の愛に必要なのは運やきっかけだけ
・chanceは可能性、機会、巡り合わせ、自然な運命など
And maybe with a chance you will find
そしてたぶんチャンスがあればきみはわかるよ
You too like I
きみも、僕が
Overjoyed, over loved, over you, over you
この上ない幸せや愛に満ち溢れ、きみを想って一杯なように、(きみも満ち溢れ、僕を想って一杯になるよ)
歌詞はここまでです
恋愛の歌ですが、見込みのないけれど自分が強く願うもの、希望、夢についての歌でもいいと思います
少しでも英語理解の役に立てれば幸いです
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