重大なネタバレが含まれています。ドラマ(6シーズン全52話)を見てからお読みください注意
 
 
ダウントンアビー好き向けのマニアックな内容かもしれせんニコニコ
 
パッケージでもメイン扱いされるレイディ・メアリーの、ギョッとさせられるセリフの数々が10分間に渡って集められていますあんぐり
 
以下がその映像で、今回は0:50秒くらいからの解説です。

 

【その7/S1E 23分頃】

 

直前にマシュー(↓左)の、
They're clearly going to push one of daughters at me.
(娘の1人を僕に押しつける気満々だ)
を偶然聞いたレイディ・メアリームキー
 
気まずい空気の中、マシューの母イザベル(↓右)がお茶に誘いますコーヒー
Isobel: Won't you stay and have some tea?
もう少しいてお茶でもどうかしら?
 
Mary: Oh, no. You're far too busy. I wouldn't want to PUSH IN.
ああ、いいえ。とてもお忙しいでしょう、押し入りたくはありませんから。
 
would want toは仮定法 wouldを付け足すことで、きっとそうはしたくないでしょうと、wantを柔らかくして伝える丁寧な言い方。
 
would like tolike を柔らかくしたもので、want はしたい、like は好きで状況でニュアンスが一緒だったり違ったりします。

 

【その8/S1E2 20分頃】

 

余所者の遠縁が、だからという理由で、自分の家と財産を、生まれも育ちも正当だけれどの自分から奪うマシューが憎くてたまらないレイディ・メアリー炎
Mary: He's not one of us.
彼は私達とは違うの。
 
(シーン少し飛んで、マシューの父親が医者(であることが駄目)であることを言ったことに、妹のレイディ・シビルが)
 
Sybil: There's nothing wrong with doctors. We all need doctors.
お医者の何がいけないの。お医者は誰にでも必要でしょ。
 
Mary: We all need crossing sweepers and draymen, too. It doesn't mean we have to dine with them.
道路掃除や車夫も必要でしょう。だからと言って彼らと食卓を共にする必要はないわ。
 
crossing sweeperは当時、ロンドンなど街中で箒をもってお金持っている人の歩く先を掃いて見返りにお金をもらう貧しい子供や大人。
↑よく見ると裸足の男の子赤ちゃん泣き
 
・draymanは馬車や荷車で荷物を配達する人。
レイディ・メアリーにとって
・働かない人(upper class)と、
・働く人(middle and working class)
で異なる人間という考え不安

 

【その9 /S1E2 20分頃】

 

母親にマシューとの結婚を考えなさい(実際ほぼ命令)と言われて怒り心頭のレイディ・メアリームキー
 
夕食会でマシューに当たります。
 
Mary: Do you hunt?
狩りはされる?
嗜みとして貴族は狩りを行っていたようです。
 
Matthew: No. I don't hunt.
いいえ、狩りはしないです。
 
(シーン少し飛んで)
 
Mary: I suppose you're more interested in BOOKS than county sports.
自然の中で人と一緒に体を動かすよりの方にご興味がおありのようですね。
 
supposeは根拠はないけど合ってるでしょくらいの推測。
 
・country sportはここでは狩りや乗馬などを貴族が所有する広大な領地内で人と競って行うゲームや活動。
 
Matthew: I probably am. You'll tell me that's rather unhealthy.
そのようです。不健康だって言いたいんでしょう。
 
Mary: Not unhealthy, just unusual. Among our kind of people.
不健康だなんて、ただ普通ではないだけです。私達側とは。

 

【その10 /S1E3 25分頃】

 

別の日の夕食後、応接の間でレイディ・メアリーに夢中のエイブリンとマシューを相手している最中、離れた所にいるハンサムな男↓に目線を投げられ上の空になるレイディ・メアリー、
Mary: (to Matthew) It might be…
(マシューの誘いに)それは…
 
Evelyn: That run reminded me of a day last month up in Cheshire. We came down the side of a hill-
今日の狩りで先月のチェシャーを思い出しましたよ。丘に沿って下り-
 
side of a hill=hillside 
 
Mary: Excuse me.
失礼します。
 
男が話し終わるのを待つ礼儀もなくその場を去るレイディ・メアリー。

 

【その11 /S1E2 24分】

 

その9 にある『Do you hunt?』の夕食会の続き。
マシューにギリシャ神話について話し出すレイディ・メアリー。
Mary: I've been studying the story of Andromeda. Do you know it?
アンドロメダ物語について色々調べてるんですがご存知?
 
Matthew: … Why?
…なぜ?
 
Mary: Her father was King Cepheus, whose country was being ravaged by storms and, in the end, he decided the only way to piece the gods to sacrifice the eldest daughter to
a hideous sea monster.
アンドロメダの父親であるケペウス王は、国が嵐で酷い災害を受け、神々の怒りを沈める唯一方法だと最後に考えたのが、長女を恐ろしい海の化け物の供物にすることです。
 
ravageは酷い被害をもたらす・起こす。

 

【その12 /S1E2 44分頃】

 

レイディ・メアリーの祖母のレイディ・グランサムのバイオレット(更に位が高いと爵位のグランサム込みで呼ばれる)が院長として好きにしてきた病院で、マシューの母親イザベルが病院の理事長になる就任式に、クローリー三姉妹(レイディ・メアリーの名字)が向かう途中。
 
・グランサムは伯爵位。(王から授与したもの)
・クローリーは名字。(代々の家の名前)
 
Mary: A month ago these people were strangers. Now she must share power with the mother and I must marry the son.
一月前は存在も知らなかった人たちに、祖母はその母親と権力を分け合い、私はその息子と結婚しないといけないなんて。
 
Edith: You won't marry him though, will you?
でも結婚しないんでしょ?
 
Mary: What, marry a sea monster? 
え?海の化け物と結婚ですって?
 
【その13 /S1E4 26分頃】
これまで嫌っていたマシューとドラマの展開都合上か、急に脈絡なく親しくなりますあんぐり
Mary: You should learn to forget what I say. I know I do.
私の言うことなど忘れて。わかってるから。
 
I know I doはフレーズで自分がしたことをよく理解しているというのを強調した言い方。
 
このセリフのどこが傲慢なのか?というと、
以前言った数々の嫌味や暴言(↑その7,9,11含む)などに対して、
これでメアリーはマシューに遠回しに謝っているからです(笑) 
 
I'm sorryが言えない人間指差し
 
今日はここまでです。少しでも英語理解のお役に立てれば幸いですにっこり
 
下矢印に続きます