映画 美女と野獣 Beauty and the Beast実写版の一部英語の翻訳とその解説になります
ネタバレにご注意ください
映画を観ながら読むとわかるようになっています。
チャプター20の続き(開始1時間43分53秒辺り)から23まで進みます。今日でようやく本編終了です
シーンがミセス・ポットの戦闘シーンから。シャンデリアにぶら下がって敵にお湯をかけます
Mrs.Potts: How do you like your tea? Piping hot? Or boiling?
どうお茶を飲まれます?シューシューな熱さ?ブクブクな熱さ?
・how do you like your teaはお茶を飲む時にウェイターが客に砂糖やミルクなどどう飲むかについて聞くセリフです。
・piping hotもboiling hotも言い方を変えてるだけでどちらも一番熱いお湯です。丁寧な物言いで熱湯をかけるというえげつないもてなしをミセス・ポットはしています
しかし、途中でムッシュー・ジャンを見るとミセス・ポットは声を上げます。
Mrs.Potts: Oh! Mr. Potts!
まあ!ミスター・ポット!
気を取られてうっかりシャンデリアから落ちます。するとルフーがキャッチ。その後すぐに村人が攻撃してきたので二人で連携します。
Mrs.Potts: Take that!
くらいなさい!
お湯をかけた時に言ってます。
ルフーも敵を撃退。
Mrs.Potts: Nicely handled!
よくやったわ!
・nicely handled(=good job・well done)仕事や何かを上手にした時に掛ける言葉。
Well, I used to be on Gaston’s side, but we are so in a bad place right now.
その、前はGaston側だったけど、僕たち今は全然上手くいってないんだ
・in a bad placeはまずい、よくない状況で、人間関係に限らず使われる言葉です。
Mrs.Potts: You’re too good for him, anyway.
彼にあなたはもったいない、でしょ
・anywayには色んな意味があり、今回はanywayをつけることで相手の味方をするような、柔らかい表現にしています。
Yeah.
だね
Mrs.Potts: Should we get back to it, then?
それじゃあ戻りましょう?
・shouldは提案、get back toは戻る、itは戦闘です。
今度はチェンバロのマエストロの戦闘シーンに変わります。
Maestro Gadenza: Stand back.
近寄るな
village woman: Silence that harpsichord!
そのチェンバロを黙らせな!
大きい体で善戦するマエストロに怖い顔の女性村人が現れてピンチに。
すると上の階からガルドローブが助けに現れます。
Garderobe: This is it! The fat lady is singing.
これよ!まだどうなるかわからないわ!
・the fat lady is singingはIt ain't over till (or until) the fat lady singsからきており、フランスで19世紀に流行ったグランド・オペラのフレーズで、劇の途中、もしくは終盤に太ったオペラ歌手が出て展開がひっくり返るを元に、ここからはどうなるかわからない、とうん十年前にスポーツ解説者が言ったことからです。
Maestro: Bravissima!
(イタリア語)最高!
村人達が城の外へと逃げ惑う中、なぜかアガサだけが階段をゆっくりと上がり、城の外にベルが到着。
ここからチャプター21です。
ガストンは塔に上がりビーストを見つけます。
Gaston: Hello, beast. I’m Gaston. Belle sent me. Are you in love with her? Did you honestly think she’d want you?
やあ、野獣。俺はガストンだ。ベルが俺をここに送った。お前あの子に惚れてるのか?マジでベルがお前を望むなんて考えてたのか?
落ち込むビーストを確認して後ろから撃ちます。ビーストが一瞬いない間、ガストンはベルに向かって
Gaston: When we return to the village...you will marry me. And that beast’s head...will hang on our wall.
村に戻ったらお前は俺と結婚するんだ。そして野獣の頭が壁に掛けられる
最初の頃の優しい振りをしていたガストンは完全に消え去り、本物のmonsterになっています。
この後ビーストともみ合いガストンは階下へ落ちます。城はどんどん崩れていく中、屋根を移動する被にベルは声を上げます。そこでベルがいることに気づくビースト。
Beast: Belle?…Belle! You came back!
ベル?…ベル!戻ってきた!
ベルのところへ行く途中、ガストンに奇襲を受け倒れるビースト。ここでガストンは油断し、ビーストから反撃をくらいます。
ビーストはガストンの首を軽々と掴み、そのまま空中へと軽々と持ち上げます。
Gaston: Don’t let me go. Please. I’ll do anything. Don’t hurt me, beast.
離さないでくれ。お願いだ。何でもするから。酷いことをしないでくれよ、野獣
・hurtは傷つけるですが、痛みを相手に起こすなどもあり、優しいベルが見ていることを見越してdon't kill meではなくhurtと言ってビーストの感情に訴えかけています。
映像だとガストン普通にしゃべっていますが、多分普通なら首捕まれて持ち上げられた状態でしゃべれないやつです。
ビーストは何も言わず、ガストンを睨みつけますが、表情が変わります。ここも以前のビーストなら怒りにまかせて手を離していたかもしれません。
Beast: I am not...a beast.
俺は…野獣なんかじゃない
ここはガストンにも自分自身にも言っているようです
ガストンを逃がし、ベルの元へジャンプ。二人はしっかりと見つめ合い、再会を喜び合った瞬間、銃声が起きてビーストは倒れます。卑劣なガストンは銃を更に構えます
Belle: Please!
止めて!
お願い!でも合っていますが、映像からplease don't do thatと考えて止めてにしました。
Belle: Come on.
(Beastに向かって)頑張って
・come on には色んな表現になります。
ベルに抱えられるようになりながらも部屋の中へ進もうとするビーストにガストンはもう一発打ち込みます。
建物の内側へ転げ落ちるビースト。
ここからチャプター22に入ります
ここは簡単な英語なので映像を観てお楽しみください。瀕死のビーストとベル。何度聞いても胸が震えます
画面切り替わって城の外へ。ここはアニメーション版にはないシーンで本当に一言一言に泣けてきます
Maestro Cadenza: Amore, no, don't leave me!
愛する人、いやだ!置いてかないでくれ!
・amoreはイタリア語
ルミエールとコグスワースが会話します。
Cogsworth: I can’t...speak.
話せ…ない
Lumiere: It’s all right, Cogsworth.
いいんだよ、コグスワース
Cogsworth: I can’t...Lumière...my friend. It was an honor to serve...with you.
ダメだ…Lumiere…我が友。ここでお仕えしたことは名誉だった…きみと。
Lumiere: The honor was mine.
私もだよ
直訳するとその(コグスワースの言った)名誉は私の名誉です→お互い同じ思い→me, tooの意味が含まれています。
アガサが現れ美しい魔女に変わり、薔薇が復活すふと呪いが解けてビーストが人間に戻ります。
死んでしまったと思った城の使用人たちが次々と人間に戻ります
Cogsworthも人間に戻るのですが、衣装もかなり立派で胸に勲章のような物が幾つかついています。ここで家令なだけでなく、城の戦闘の戦略を立てる高い知略と経験がある事が推察されます。
あとDisney wikiでは城でBeastに次いで二番目の権力をもつCogsworthは他の召使い達に反対や文句はすれど、権力を振りかざして罰したり強制することがなかったので、皆に好かれていたようです
Lumiere: Cogsworth, we beat the clock!
Cogsworth!間に合ったな!
・beat the clock は迫る時間に勝つ→間に合う
このあとPlumetteも人間に戻ります。
Lumiere: Oh. Mon amour.
ああ。(フランス語)私の愛(する人)
Mrs.Pottsと息子も人間に。
Mrs.Potts: Chip! Look at you! You’re a little boy again! What did I tell you, darling? You smell so good!
Chip!見違えた!男の子に戻ったわ!私が前になんていった、あなた?すごく匂い!
・look at youは久しぶり会った時や見違えるように変わった人に対していう言葉です。ティーカップに髪や肌、息や汗など有機物の匂いがなかった、と人間に戻ったことを強調しています
ここからチャプター23です。
村人達が記憶を戻したようで、今度は家族や仲間として城に続々と集まります。
Maestro: Froufrou, finalmente!
フルフル 、ようやく!
・finalmente = finally
Monsieur Jean: Beatrice! I remember! I do!
ベアトリス!思い出した!思い出したよ!
Beatriceは女性名です。⑤のベルとムッシュー・ジャンの会話、覚えてますか?ベアトリスはミセス・ポットのファーストネームで、チップと三人家族のようです。
Enchantnessの呪いの中には城の人間達に関する記憶を村人から消したこともあります。城の住人だけでなく、村人も知らず苦しんでいたのです
I doは前のセリフの繰り返しを避けるためのdo.
そしてコグスワースにも家族がいました。
Village woman: Henry? Henry!
怖い顔の人がコグスワースをヘンリーとファーストネームで呼びます。
Cogsworth: Oh! Oh, dear.
え!あ、おまえ
女性はコグスワースに抱きつきます。どうやら夫婦のようです。
Village woman: Oh! I’ve been so lonely.
ああ!すごく寂しかった
Cogsworth: …Turn back into a clock. Turn back into a clock.
…時計に戻れ。過去に戻りたい
・turn back into a clockはある時の中に戻るから時間より戻れですが、コグスワースは時計だったのでダジャレにもなっています。
この後は美しいダンスシーンが始まります。ベルは王子をじっと見つめます。
Prince: What? What is it?
何?どうかした?
Belle: How would you feel about growing a beard?
髭を伸ばしたらどんな感じかしら?
・how would you feelは提案のフレーズ。変身前の姿を懐かしんで言っているようです
この少し後にルフーが男性とダンスするかないかのようなシーンが一瞬出ます。
一部でgay momentとも呼ばれているシーンで、少ないながらも何カ国かでこの映画を16歳以上の上映にしたり、このシーン自体がカットされたりと、まだまだ同性愛は認めがたい国があるようです
ここで本編は終わります
次回はエンディングのHow Does a Moment Last Forever(フルバージョン)の歌詞を書き、このBeaty and the Beast終わりにしようかと思っています
今日はここまでです。お読みいただいた方、前回いいねをつけてくださった方、本当にありがとうございます
アメリカの文化を知るには、