新社会人の皆さん,就職おめでとうございます.
ようこそ,この素敵な労働の世界へ.
いえ,皮肉でも何でもなく,働くということは本来,他人を幸せにするため,
側(はた)を楽にするためのもので(居酒屋にある親父の小言みたいだ),
他人の幸せが自分の幸せとして捉えられるような社会にしていきたいと,私は常々思っている次第であります.
そうは言っても,まずは自分の幸せを見つけてくださいね.
仕事も大切ですが,たまのプライベートを充実させられる人は,人間としての余裕が生まれます.
自分に余裕が生まれてはじめて,他人にも気遣いができ,優しくなれます.
お互いを思いあえる,そんな社会になるといいですね.
ところで,私は今年で35歳になります.
人間としても,社会人としてもアブラがのってくる年齢ですが,顔の脂はなくなり,乾燥してくる年齢でもあります…
残念ながら,衰えは隠せないようになってくるのでしょう.
だがしかしbut
人の印象は見た目であったり,ノンバーバルコミュニケーションであったりするので,
日々のスキンケアやお手入れは大切です.
本書にもあるとおり,男性こそ乾燥しやすいのだから,肌の手入れをするべきなのです.
大人男子の「超」清潔感ハック
これは,主に30代以降の男性向けに書かれた身だしなみについての本である.
本書は6つのChapterからなる.
Chapter1で著者は,「大人男子の身だしなみは『清潔感』で決まる」と主張する.
上述したとおり,老いは誰にでも訪れるが,それを単なる老いとするか,渋みとするかは本人次第である.
次にChapter2では,身だしなみチェックが述べられる.
そもそも,清潔であることと,清潔感があることというのは言葉こそ似ているが,その実態はまるで異なっている.
例えば,女性はよくアンケートで,求める理想の男性像の一つに「清潔感があること」と答えているのをしばしば見かけるが,私はこれを「清潔にしていること」と解釈していた.
毎日,歯を磨いて服を洗濯してお風呂に入っていること,つまり清潔でありさえすれば理想の男性像の一つを満たしていると考えていた.
ところが,清潔感があるというのは,安直に清潔であることではない,ということを,本書を読んで考えた.
清潔感とはすなわち,雰囲気のことだ.
Chapter3以降,スキンケア,メンズメイク,ヘアースタイル,ファッションについて,それぞれChapterが割かれている.
これらは全て,20代では生み出せなかった,大人男子としての雰囲気づくりのための著者からの教えなのである.
人間,老いには逆らえない.
しかし,それぞれの年齢に合わせた身だしなみや手入れをすることで,ただ齢を重ねるだけではない,その年代での渋みや雰囲気,すなわち「清潔感」が生まれるというわけだ.
確かに考えてみると,スポーツ刈りが許されるのは20代まで.
年を重ね落ち着いた男性の雰囲気をつくる髪型やファッションは別にある.
そこはぜひ,本書を読んで楽しんでほしい.