神田書学院のペン師範コースの卒業制作で取り組む予定の粘葉本和漢朗詠集(伝・藤原行成)を手本にして練習をしました。
当初、漢詩の部分は筆ペンで書こうと思ってましたが、私は毛筆をきちんと習ったことがなく、筆の扱い方が身についていないため、いまいち上手く書けないので、筆ペンではなくつけペンで書くことにしました。
漢詩は和歌より線が太く書かれているので、それを再現するため、ペン先を変えて書きました。
まだ練習を始めたばかり。本当に卒業制作に取り組むのは夏以降なので、それまでに上達できるよう、少しずつ練習していくつもりです。

硬筆書写技能検定の教科書のお手本を書かれている故・狩田巻山先生は美しい字を書くためにはペン字の場合も毛筆と同じく古典の臨書に励むべきと書かれています。
本屋さんて売られているペン習字の本には私が求める字のものはなく、唯一理想的な字と思える狩田巻山先生が著書の中でまず粘葉本和漢朗詠集の臨書を勧めていたので、それに従い卒業制作で取り組むことにしました。
その後も臨書は続けて、高野切第3種や、王羲之などの中国の古典などを学び、空海、西行や良寛さん等も臨書したいと思っています。
絵画もですが、新しい真の芸術は伝統から学んだ後に生まれるものです。
古典の臨書を続けていき、いつかは私なりの美しい字をペンで書けるようになりたいです。
気長に頑張ります。