優美で流麗な日本語を書きたくて、コロナ禍の2021年夏からペン字を習い始めました。


以前からペン字には興味があり、書店で本を見たりしていましたが、イメージ通りの文字の本は見つからず、見送っていました。


ですが、2020年にコロナ禍になり、家での時間を有意義に過ごしたいと、色々と調べて、手軽に始められそうな日本習字の通信添削を申し込みました。

最初は独学で1年ほど頑張りましたが、伸び悩むようになり、近所の日本習字の教室に通うことにしました。


一方で毛筆にも興味があり、毛筆と硬筆両方を本格的に習える学校を探しました。

書道雑誌に各流派の特徴が説明されていて、自分の目指すものと合致した日本書道教育学会が運営する神田書学院師範コースにたどり着きました。

当初、まずは毛筆師範コースに通おうと思っていましたが、子供の頃書道を習っていた主人に、硬筆→毛筆の順に習うことを進められ、2023年1月からペン師範コースに通うことを決めました。


日本習字で1級になっていたので、神田書学院で編入試験を受けたところ、専攻3級に編入できました。

日本書道教育学会の競書「ペンの力」では上級者は芸術的な字を要求されます。

日本習字より日本書道教育学会の作風が私にはあっていたのか、わりと順調に進級していくことができて、現在は専攻二段になっています。

ちなみに八段まであり、その上は準会友、さらには厳しい試験を合格した人のみが会友になるようです。

ずっと頑張って続けていればいつかは会友になれる時が来るのかしら?


話は戻り、私の目指す字はゆったりとした流麗な字なのですが、色々と調べるうちに狩田巻山先生の字に出会いました。

狩田先生は随分前にお亡くなりになっているにも関わらず、現在も毎年硬筆書写技能検定の教科書のお手本になっておられますが、先生の著書を読むと古典のかなを徹底的に臨書されてるようで、またペン字を単なる実用的なものに止めず、芸術の域に高めることを目指してらしたようです。

私は元々絵を描いたり観たりすることが好きなこともあり、ペン字で芸術的な作品を作り上げることに関心があります。


また運の良いことに2023年から通い始めた神田書学院のペン師範コースの担任のH先生はやはり狩田巻山先生の字がお好きで、それだけにどこか作風が似ていて、お人柄通りのとても品の良い優美でおおらかな字を書かれます。 


50代に良き師と、一生かけて取り組みたい世界とに出会えたことを幸せに思います。

何かを始めるのに遅いことはないですよね。

さぁ、頑張ろう!