【奈良的風景の実際】いかるがの里・法隆寺編 その8 | 人生は唄方

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(つづき)

三室山へ向かうルートの景観レポ


小吉田地区

「西和往診クリニック」
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外壁はオレンジのベリーペール~ライトグレイッシュがベース。
凹凸の大きいエントランス部はベリーダークのトーンに落として印象を引き締めている。
スペイン瓦風の大きな越し屋根はソフトトーン。そこに、濃いトーンをランダムに彩色することで、南仏プロヴァンス風の雰囲気を表現している。
建物全体が暖色系ハイメジャーキーのフォカマイユ配色となり、その和やかな調和によって、建物の存在のおおらかさが表現され、ケア施設としてのイメージ向上に成功している。



「生き生きプラザ斑鳩」
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外壁はタンジェリン系のベリーペール~ライトグレイッシュ。
屋根はチャコールグレーのスレートと、いぶし瓦を併用。
外壁と屋根との明度対比が強く、全体が低彩度であることから、学校校舎のようなやや冷たく淡白な印象である。



住宅造営地
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手前:
イエロー系オフホワイトのベースにオフライトグレイッシュを合わせ、軽やかな印象のトーンオントーン配色。

奥:
ベースのオフホワイトに、チェリー系ダークトーンがアクセントとして配されている。


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各色調ごとに、違う素材、違うテクスチャーを用い、外部構造の凹凸に合わせてリズムの変化を強調し、各戸ごとの個性を生んでいる。



(つづく)