【奈良的風景の実際】いかるがの里・法隆寺編 その7 | 人生は唄方

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(つづき)

法隆寺駅から当麻街道に至るルートの景観レポ



JR法隆寺駅
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駅舎からバスロータリー、そして向かいの交番までの屋根を、瓦葺き調に統一している。
駅前の景観=歴史性をアピールし、訪問者に法隆寺その他歴史的建造物群への期待感を昂らせる導入部の役割を果たしている。



階段部分の屋根
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入母屋造りを三段に積層した、城郭のような重厚なデザイン。

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本瓦葺きを模した意匠、素材はスレートを使用し、軽量化を図っている。



店舗付き住宅に改装された民家
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黒い杉の腰板と格子窓、漆喰を思わせる真っ白なモルタル、そして瓦葺きの屋根。
伝統的な町屋を強くイメージした外装。



新築の家
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パネル工法(木造枠組壁構法)の住宅だが、焼杉の板目を模刻したダークグレーのサイディングによって「和風モダン」を強調している。



服部地区
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「素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)」の巨木
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興留と同じく出雲系信仰が残る服部の象徴となっている。



焼杉板張りの民家
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外壁の焼杉が風化し、保護膜となっている炭化層が減耗することで、黒色は薄く穏やかになり、十分に侘びている。



本瓦葺きの古い土倉
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「大和瓦(いぶし瓦)」のエイジングagingの好例。
長年の風雪に耐えてきた歴史ある風情を見せている。


(つづく)