夏期講習を受けていた熊本の塾ででた宿題が
「将来の夢について書きなさい」だった。
「へ〜、そんな宿題がでたんだね、
で、なんて書いたの？」と私。
「猫か犬を飼いたいって書いた」と娘。
「、、、」
私は一瞬考えた。
猫か犬を飼いたい。
うん、別にいいんだけど、いいんだけどね、
餌代とかどうやって稼ぐのよ？
ていうか、仕事だよ、仕事！
ニートかよ、どういう状況よ！
と頭の中はツッコミだらけであった。
「働かないと猫飼えないよ。
猫の餌とかどうする？」と聞いてみる。
「そっかー、、、」と娘。
全く何も考えないで、
ただ単純に将来の自分を想像したときに
猫がいたらいいな〜と思って書いたんであろう、
そんな呑気な「そっかー」だった。
(将来の夢)といったら
一般的には、なりたい職業であろう。
サッカー選手、お医者さん、ケーキ屋さん、
今ならyou tuberとかね。
たぶん塾でバリバリ勉強している
周りの子は、
「ほぉ〜、それは楽しみね、頑張って！」
なんて声をかけたくなる職業を書いている
子供もいるだろう。
そんな中、
職業不明の猫を飼う女性になりたい娘。
本当にマイペースというか、
やる気がないのか、、、どうするんだろう。。。
と不安に思ったりしたけど、
冷静に(ポジティブに)私なりに分析してみた。
幸せの形は、みんなそれぞれである。
肩書きの大きなものが好きだったり、
お金が欲しかったり、
金メダルを手に入れたかったり、
お店を持ちたかったり、、、。
物なのか、権力なのか、地位なのか。
どれが正解とかはないだろう。
その人が幸せならば、それが正解だと思う。
娘は、きっと楽しそうな将来を想像すると
そこには猫か犬と戯れている自分がいたから
宿題にそう書いたのかもしれない。
他人からしたら
「えっ、そんなことでいいの？」
と思われるかもしれないけど、
それでいいんだと思う。
本人が幸せなら、それでいい。
餌代を稼ぐ為に仕事はどうするの？と
しつこく聞く私に娘は、
「本が好きだから、本屋さんで働きたい」と。
「じゃあ、図書館の先生とか資格とったら？」
と親のエゴを押し付けようとすると
「えー、本屋さんで、お客さんが見やすいように
並べたり、そういうのがいい」と娘。
はい、はい、バイトですね。。。
と心の中でつぶやき、
これ以上問うのをやめようと思った。
本屋でバイトして、
一人暮らしのアパートで猫を飼って、
休みの日にゴロゴロしてる娘を想像した。。。
なんか、幸せな日常やん！笑
ささやかな幸せを幸せと感じられる
なんて素敵なお嬢さん。
(脳内をポジティブ変換しております)
間違いなく
風の時代を生きている娘に
私のDNAを感じ、
ある意味楽しみだなとニヤけてしまった。
コロナ、自然災害、犯罪、紛争、
いつ何が起こるか分からない世の中で、
生きているうちは
なるべく笑って、幸せに暮らしたい。
特に我が子にはそう願う。
今が幸せだって
世界中でどれくらいの人が言い切れるのだろうか。
幸せに大小なんてなくて、
本人が満足していれば内容は関係ない。
家族が元気で、自分も元気、
住むところもあって、毎日ご飯が食べられる。
それに自分が好きなことが
ちょっとプラスされたら最高。
(そういうことだよなーー、きっと)
と、娘の一言で色々と考えた出来事でした。
娘さま、
またあなたから気づきのチャンスを頂きましたわ。
ありがとうございます。笑
熊本で念願の猫カフェにばぁばと行った娘は、
それはそれは楽しそうでした。
(猫たちと娘の温度差をお楽しみください↑)