太田忠司氏の作品、『僕の殺人』を読みました。
こちらは太田氏のデビュー作で、
他にも2作品「〜の殺人」というタイトルの本を書かれてるようです。
で、「殺人3部作」っていうシリーズになってるみたいですよ。
さて、あらすじ〜
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5歳の時に両親を亡くした裕司は、父方の叔父の家に10年住んでいます。
ある日、従姉妹の泉と帰宅中、フリーライターだという男・小林が声をかけてきます。
彼は亡くなった裕司の母・中沢祥子についての本を書こうとしていると言います。
その時の事件で裕司の父・雄一郎は10年間ずっと病院で意識不明なままです。
事件のことを話題にしたくない泉が小林を追い払おうとすると、
小林は去り際、裕司に
「君はいったい誰なんだ」
という言葉を残します。
10年前の事件は、裕司の母・中沢祥子が雄一郎を階段から突き落とし、自殺したことになっていて、裕司はその時のショックからか記憶がなく、真相はわかりません。
小林が訪ねてきたことで、事件のことを振り返るようになり、隠された事実がわかっていきます。
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まさにミステリーという感じの作品でした。
15歳の少年が主人公なのですが、とても落ち着いてる子というか…。
一人称で書かれているのですがちょっと大人っぽすぎないかな?という感じがなきにしもあらず、でした。
まーでも幼い時に両親がそういうことになって、
精神的に大人にならざるを得ない感じだったのかな〜と思わなくもないです。
あと設定が子どものまま進んでいくのはちょっと厳しかったのかもです。
いっそ一人称でなく書いたらよかったのかも?
なんて勝手なことを言ってますが、
面白かったです。