綾辻行人氏の作品、『深泥丘奇談・続々』を読みました。

「深泥丘」は「みどろがおか」と読むそうですよ。

と読んできて3作目になります。

『深泥丘奇談』右矢印コチラ

『深泥丘奇談・続』右矢印コチラ

綾辻行人氏の既読の作品右矢印コチラ



怪談専門誌『幽』という雑誌に連載されていた短編です。


舞台は綾辻氏の住んでいる京都のどこかにあるという設定の街・深泥丘。

主な登場人物も前作品に出ているミステリー作家の「私」、深泥丘病院の医師、看護師、「私」の奥さんです。


同じ深泥丘が舞台の3部作のようになっていますが、私個人の感想として、
それぞれの本がちょっと違う雰囲気に感じましたよ。

1作目はファンタジーっぽい感じで、
2作目は、ファンタジー感が少し消えて、
少しミステリーのようなものが入っていました。

そして、今回の3作目は、

待ってました♫

ちょいコワメ。

結構ホラーの要素が強めでしたよ。

オチとかいってしまうとそうでもないかもしれませんけど…

ちょいちょいコワメな描写がありました。

そんな1冊の中の1作品の、あらすじをちょこ〜っと書いておこうかな〜と思います。


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「夜泳ぐ」

京都の老舗の高級ホテルの4階にある会員専用のプール。

「私」は以前執筆のために、東京のホテルに「カンヅメ」(作家の執筆を促すために出版社が作家をホテルにとどめること)でストレスが溜まり、
健康状態を改善しようと地元のホテルにあるプールに通うことにしました。

そのフィットネスクラブで、
さらに選ばれたものだけが利用することができるプールが上の階にあると知った「私」は、
4階に向かいます。

会員以外はお断りしていますという受付の男性の横から、
別の男性が現れ、「私」のことを知っていて、
夜中の閉館時間までほかに人も来ないようだから、

せっかくだから泳いでいかれるとよいでしょう

と奥にあるプールへ行くことができました。

後から現れた男性は、深泥丘病院の医師たち(『深泥丘奇談のブログに書いてますのでよかったらご覧くださいまし)・石倉と顔が同じでした。

会員専用の4階のプールで泳げることになった「私」は、そこで水滴の落ちる音なのか、
誰かが歩いている足音なのか、物音を耳にしました。

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ってな感じで、こわーい描写がありますよ。

ここ数日暑すぎるので、
コワイの読んで涼しい気分になりましょう!

とりあえず、「深泥丘」を舞台のお話で出版されてるのは3冊のようですが、
アトガキで綾辻氏がおっしゃってて、
すっかりもう書かない訳ではないようです。

じゃあ書くのかって言ったら書くわけでもないようで…。

また続きを読んでみたいですけどねぇ。