仙川環氏の作品、『感染』を読みました。

タイトルからして、ダスティン・ホフマン主演映画の『アウトブレイク』とかパニック映画っぽい話かと勝手に思ってましたが全然違った…w

仙川氏は、ジャーナリストで、この作品で小学館文庫小説賞っていうのをとって、
作家デビューしたようです。

医療ものとか多く書かれてる方のようですよ。


じゃ、あらすじを〜。

ウィルス研究所に勤めている葉月。
外科医の夫・啓介に女性から電話がかかってきて、出かけてしまった後、
前妻・公子から電話がかかってきます。

夫と前妻の間にできた息子・宏が帰ってこない
啓介と連絡が取れないので、
息子を探しに行く間家で待ってほしい

といった内容で、前妻と協力するため家に向かいます。
そして、実は誰かに誘拐されているのだと知ってしまいます。

一方、世間では、幼児が誘拐され、
身代金受け渡し場所に、幼児の焼死体が置かれる事件や、
放火によって、子どもを含め親子3人が死亡する事件が起きていました。

一見、なんの関連もないような事件や、
被害者が、どう関係するのか…

というミステリーです。

“感染”の意味はなんなのか、結構最後の方にならないと一般人にはわかんないかもしれません。
医療ものに詳しい方なんかは、もしや?って思うんでしょう、きっと。


バタバタしたパニックものを想像してたので、
読み進めて、

オヤ?

でしたが、落ち着いてて良かったです。
主人公の女性が自分をちょっと過小評価しすぎてて、

もっと自信持てよ!オィ!

と励ましたくなりました(笑)
それでも主人公の感情面の表現よりもストーリーの進みや謎、事件がおおく書かれてる感じです。


いつものミステリーとちょっと違っていて
なかなか良かったです。