倉阪鬼一郎氏の作品、『緑の幻影』を読みました。

倉阪鬼一郎氏の既読の作品
右矢印こちら


また〜?夏だし。
ってことで又、倉阪鬼一郎氏の作品です。

『百鬼譚の夜』から始めるシリーズで、「ゴーストハンター」と「黒川」という人物が出てくるものがあるんですが、『百鬼譚の夜』の後、

→『白い館の惨劇』
→『青い館の崩壊 ブルー・ローズ殺人事件』
→『の館の幻惑 卍卍教殺人事件』

というふうに色がタイトルに入っているものが続くのですが、(現時点ではまでしか読んでなくいです。後日読みます〜)
今回読んだ作品も色がって入っていて間違えそうですが、シリーズ外です。

色が好きな作家さん(????)なのかな?

で、今回の『緑の幻影』は装丁が変わっていて、文字の色がくすんだ緑で書かれてました。

最初開いてみてびっくり‼️
でも室内灯が暖色だと、正直わからない位の緑なので、
読んでいて気にはなりません。

赤い表紙でタイトルが緑ってことは…と予想通り、赤緑色盲の人が登場人物に2人ほど出てきました。

あえて持病とか障がいとかある人の出てくる作品を選んだわけではないんですよ。

おととい書いたブログ、障がいについてちょっと(ちょっとではないか(笑))触れていて、今までで5指に入るくらい反響がありました。
コメント欄閉じてて申し訳なかったです。


で、反響が良いからと選んでる訳ではなくて〜、以前から見にきてくださってる方はご存知かと思いますが、
似たような設定(登場人物の名前が同じだったり、状況が同じだったり)を偶然選ぶことが多いんです。

あらすじをメモってるくせに、(人には読ませといて)
文庫の背表紙やネット上のあらすじなど読まずに本を選んでるんですが、何故か結構な頻度で重なります。

背表紙を読まない理由も何回か書いてますが、最近新しい方が多いので、また書いときますと、
誰が書いてるのかわからないけれども、
実際読んでみると、

アレ?そんなあらすじ??

と思うことが多いし、
たまにネタバレてるときがあって、

背表紙読んでなければ、いい具合に驚けたのに…

ってことがあったんですね。
それからふと、

読まなきゃいいんじゃないか!

ってことに気付いて、今ではぜーんぜん見もせず選んでます。

あとはどういうジャンルを書いてる作家さんか、で決めてると思います。
だからたまに既刊本がなくなって、新しい作家さん探しに、アンソロジーを読むんです。

もちろんその逆に、好きな作家さんが寄せてるからアンソロジーを選ぶこともあります。

まー、結局あんまり決めてない…というか本当に適当(笑)

脱線、今日も長い…

で、『緑の幻影』のあらすじと感想書いときます。

ーーーーー

白坂はある雑誌の編集長で、ホラーストーリー・コンテストに応募された作品の原稿の下読みを自ら行います。

次号の小特集は「クトゥルー神話」で、神話の中に出てくるけれどあまり人気のない邪神にスポットを当てるつもりでいます。

ある常連投稿者・野火絵は「緑風院」というどこかの施設内から作品を送ってくるのですが、その住所と邪神の伝説がある土地、別の会社だが付き合いのある女性編集者・春田恵美子が会いに行っている投稿者・風院緑のいる場所、部下から貰った温泉旅館の無料券と全てがシンクロしていています。

ちょうど白坂は関西に取材の出張予定があって、その帰りに伝説の土地を訪れる予定でいました。

恵美子が読んでいた投稿者の他の原稿と、野火絵の原稿に共通点があり、気になって恵美子に連絡を取ろうとしますが携帯はつながらず、行方不明になっていることがわかって、「緑風院」を訪ねることにします。

部下にもらった旅館の無料券を使う出張を決めた瞬間に、会社に編集長である白坂宛に
老婆の声で、
ーーーお待ちしています…
と電話がありました。

ーーーーー

白坂と恵美子という女性も色盲だという設定になってます。

昔、大学時代の男友達が色盲でした。
本人曰く、

芝生の上に赤い糸があっても見えない

ということでした。
特に困ってはなかったみたいですけど、
こればっかりは本人じゃないとわかりませんよね。

信号機が赤と緑なのが赤をピンクに変えたり、
色盲ではなく色覚多様性(?)と呼ぶようにしたりと色々その当時とは変わって来ているみたいです。

で、作品について…

クトゥルー神話ってなんなの?

ですが、アメリカにハワード・フィリップス・ラグクラフトっていう作家が書いた一連の作品の世界観…というんでしょうか。

「クトゥルフ」とも呼ばれてるようで、本当なら発音できないけど便宜上そう表記してるだとかなんとか…なんかややこしいですね。

作品の感想は…え、書きづらい…
でも書くわ!
好きな作家さんの一人なんですけど、
この作品はあまり好きじゃない…

世界観がよくわからないというか…
部分的に「幻影」ってタイトルにあるくらいだから、「幻」のような、抽象的なようでいて、ちょっとグロかったり。

多分怖いのは好きだけど、グロいのは好きじゃないんですよね。

たまにはいいのかな?

興味のある方はどーぞ〜。