澤村伊智氏の作品、『などらきの首』を読みました。

ホラーです♫
ホラーで音符ついてウキウキ♬おねがいしてんのも変ですけど、
こわいの大好き❤ですので、出版されてるの知って、もー嬉しくて(笑)


デビュー作の『ぼぎわんが、来る』に霊が見える姉妹が出てきます。
その姉妹の出てくる作品の短編集になります。


6話入ってます。

「ゴカイノカイ」
「学校は死の匂い」
「居酒屋脳髄談義」
「悲鳴」
「ファインダーの向こうに」
「などらきの首」

の6話です。

3話目の「居酒屋〜」以外全部ホラーっぽいタイトル♫
ってことで、1話ずつぱぱっとあらすじ書いておきます。

ゴカイノカイ
父親から譲り受けたビルの一つ、そのある一部屋は、誰かが引っ越してきても、すぐに出て行ってしまいます。
困り果てた「私」は行きつけの居酒屋の女将に「視えて」「いい方向に向かわせることができる」人を紹介してくれるバーがあると聞き、電話をすることに…。

学校は死の匂い
比嘉姉妹の1人、美晴(みはる)が小学生の時の話。
体育館で人の囁き声が聞こえたという同級生が何人かいて調べることにします。

居酒屋脳髄談義
ちょっと変わったホラーでした。
男性数人と大人しい女性1人が居酒屋で喋ってるんですが、男性方の女性に対してのイジワルがホントひどい。
会社が一緒なようなんですが、イジメというかパワハラというか…全て言葉によるものですけど。
けれどいつも黙って言い返せない女性の様子がいつもと変わって…という話でした。

悲鳴
大学の同級生に「映画同好会でホラー映画を撮るので役者として参加して欲しい」と頼まれて、自主作映画の撮影に参加した千草。
撮影場所は、「大学裏ガイダンス」に書かれた曰く付きの場所。
撮影初日から、撮影中に悲鳴が聞こえるとスタッフが言い出し…。

ファインダーの向こうに
心霊雑誌の撮影現場で起きた怪異を調べる雑誌編集者。
編集長の知り合いに比嘉真琴という名の霊能者がいて、不思議な写真を見てもらうことになります。

などらきの首
寺西新之助は高三で、同級生の野崎と「泊まり込みで受験勉強をする」という名目で祖父母の家にきていました。
実際は違います。
二学期に入った頃雑談の流れで、「霊はいるのか」「オバケはいるのか」という話題が出て、以前一度だけした奇妙な体験を話を野崎にしました。
その話を聞いた野崎が体験をした地域にある祖父母の家に泊まろうということになったのでした。




シリーズものだけあって、比嘉姉妹を中心に、作品に登場する人物が出てたりします。




「ファインダーの向こうに」では、
比嘉姉妹の真琴と夫の野崎の出会いのお話が背景にありました。

「などらきの首」も野崎が高校3年生って状態で登場します。

「悲鳴」に登場する「りーたん」という女性は『ずうのめ人形』にでてくる「里穂」という人物だそうです。
『ずうのめ人形』はこの「里穂」目線で話が進んでいました。
1作目「ゴカイノカイ」2作目「学校は死の匂い」はわかりやすく「比嘉」の名前が出てきますが、「里穂」は忘れてるよ!

「居酒屋脳髄談義」は登場人物の性格が悪い(笑)
女性のイジメは陰険みたいに言われてますけど、働く女性で高学歴の人から聞いた話では、男性のそこそこいい大学出た人、
このそこそこがポイントらしいんですけど、相当陰険みたいですよ…。
「女のクセに」みたいな発言バンバンしてきそう…。

表題作の「などらきの首」は野崎という人物が謎解きしていく感じの推理小説っぽいんですが、ちゃんとホラーのポイントも抑えてて、こりゃまた良かった!


ってな感じでシリーズものの登場人物がたくさん出てはくるんですけど、正直この作品から読んでも全く問題ありません!

薄い本だし、サクサク読めるし、いいと思います。
もうすぐ夏だし!
ホラー小説面白いわぁ。