朝井リョウ氏の作品『もういちど生まれる』を読みました。

平成生まれでは初の直木賞をとった、って事でもっと周りの人が読んでてもいいような気がしますけど、あまり私の友人からは話題に出ることがありません。
本の話をする人がそんなにいないのもあるかもしれませんけど、本の話は本好きの娘とくらいしか話題にしないからって言うのもあるかもです。
 
朝井氏の作品はこれで3作目かな?
2011年の作品らしいです。
先日読んだ『少女は卒業しない』の1作前に発表されている作品のようです。
たまたまなのか決めていらっしゃるのか、今まで読んだ2作品とも、短編だけれど連作、という形になってました。
で、今回も読み始めて、あ、短編かな?と思いましたが、あまり短編は好きじゃなくてちょっとがっくりくるんですけど、やはり連作のようで、読んだ後長編とあまり変わらない感覚を持てるので、短編連作は好きです。
 
短編って読んでると感動しても、主人公のその後が気になっても、短い文章の中で読み終えた感覚がバッサリ切られた感じでブッツリ終わってしまうものが多い気がして、それで苦手なんです。
けれど連作になるとそれぞれに登場人物がかぶっていたりして、主人公ではなくてもまた他の話に登場するのでまるで続きを読んでいるような気がします。
主人公の周りの人物が1個前の短編の主人公の話をしていたりして、「もしかしてさっきの主人公のこと…?」なんて推理したりして、そこがさらに面白くて。
 
本作品は連作短編集ですが、『少女は卒業しない』みたいにはっきり場所や時間がしていなくて、だいたいある大学の学生たちが中心で、その友人や別の大学に通う人、幼馴染、兄妹や双子の姉妹などが登場します。時間もだいたいこの辺りかな?というのはありますので同じ場面を別の視点から見えたり。
誰かが誰かに恋をしていますが、ベクトルが違う方向を向いていることが多いです。つまり誰かが誰かに片思いしている状態。
両思いの人たちもいますが。
 
登場人物がかなりややこしかったので、相関図が欲しい(笑)
実際にブログに相関図描いてる方もいるみたいなので、それを見ながら読むとスッキリするかもしれません。
 
手元に朝井氏の作品まだあるので続けて読もうかと思いつつ、ちょっと違う方の作品も読もうかなと思います。
 
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