こちらを読みました。
子育てが大変なのは、時代のせい。
今子育て中の親は、親に叩かれたり、否定されたり、家の外に出されたりすることは珍しくない時代に育っている。
でも今は、子どもを叩くことは児童虐待として扱われ、子供が泣いてる、親が怒鳴ったりしているだけでも周りから白い目で見られたり、子育て環境が激変している。
今の親は、時代の変化に合った子育ての方法を誰にも教えてもらっていないのに、子育ての要求水準がめちゃくちゃ上がったということ。
ほめるとか、叩かずに言葉によるコミュニケーションでしつけをしていくというのは、家でも学校でも教えてもらっていないことなので苦労する
。
この本は、時代に要求されている肯定的な子育てを楽しく適当に練習して、実践の頻度を上げられる。
と書かれていて、子育てが大変に感じる理由の一つとして、腑に落ちました。
自分が育てられた環境は良くなかったんだと認識することは自己否定になると思うし、幼少期を思い出す過程で、自分と向き合ったり、親を深く知ろうとして傷ついたりしながら、悲しくてつらくなることもあります。
その中で、子どもがよりよく育つように自分が育てられた方法とは違う子育てを学び、育てていかなければならない。
自分はよく頑張っていると認めよう。
そして、スポーツや音楽、勉強と同じように子育ても練習が必要で、練習実践していけば効果が出る。
悲観せずに、可愛い子ども達と、家族で仲良く穏やかに暮らしたい自分のために練習したいと思いました。
子どもの問題行動を減らすために練習、実践をする本なので、
この本を読み終えた頃には、どなる以外の方法が少し身についた気がします。
以下、本の抜粋です。
イライラを、怒鳴る、叩く、いやみを言う、否定する、という暴力的なコミニュケーションで発散してしまう兆候は、
「ひどいおとぎばなし」という行動(ことば)のカードを切りそうになったときがサイン。
ひ:否定形
ど:どなる、叩く
い:いやみを言う
お:脅す
と:問う、聞く、考えさせる
ぎ:疑問形
ば:罰を与える
なし:なじる、人格否定
その時は、意識的にスイッチを入れて
「ほまれかがやきを」のカードに切り替える
ほ:ほめる
ま:待つ
れ:練習する、反復、確認、一緒にする
か:代わりにする、行動を明確にして提示する
が:環境づくり(いつも近づいて穏やかに静かに)
や:約束
き:気持ちに理解を示す
を:落ち着く
この本では、青カードのうち、
5つの基本カード(代わりの行動を教える、一緒にやってみる、気持ちに理解を示す、環境をつくる、ほめる)の練習でした。
3つの特殊カード(待つ、落ち着く、聞く考えさせる)は応用編で、この本で練習の方法はありません。
刺激がない静かな環境で、近い距離で、子どもと目線を合わせ話す。
青カードでがんばっても、子どもの「疲れた」「眠い」「腹が減った」という状況に勝つことはできない。
問題行動の反対は望ましい行動。
望ましい行動は、普通の行動。
普通の行動をほめることで、問題行動を間接的に減らしていける
お風呂から出たら逃げまわる、という問題行動を減らすために普通の行動を褒める。
例えば、
「お風呂から出たらじっと待ってたね。かっこいい。ありがとう。お母さん助かる。すごい、よしよし」
歯磨きの場面で呼ばれてもすぐに来ない、という問題行動に対し、
「歯磨きをするよって呼んだらすぐにこれたね。がんばったね」と小さな行動を1つずつ見ていき、できたらほめ、できなければ教えていく(スモールステップ)
問題行動を把握していれば、事前に代わりの行動を教えておける。
事後の対応より問題行動が起きず、ほめて終わる可能性が高まる。
→「教えた。できた。ほめた」という親子の成功体験を積み上げやすい。
問題行動が続くとき、罰の使い方を工夫するよりも、青カードで「代わりの行動」を明確に教えて、念のため「一緒にやってみる」をしておいて、できたら「ほめる」という対応をしたほうが、効率的で成功率が高い。
以前、同じような子育ての勉強をした時も、問題行動が起きる前の事前の対応の大切さ、がありました。
それ以来、
長男が外出先で自分の思い通りに動けず、イライラして騒ぎ出すことを想定して、
「外出先では静かに。何かあったら、こっそりお母さんに教えて。」と言うと、騒いだり走り回らず適切な行動ができたりしました。
また子ども達が駐車場で飛び出さないように、
「駐車場は危ないからお母さんにくっついて歩くよ。手をつないで歩くよ」と事前に言うと走り出したり飛び出して怒る回数がぐんと減り、すごくお互いやりやすいなと感じていました。
これからも、宿題をやりたがらない時、歯磨きを嫌がる時など、
「叱ることになりそうだな」「できるかな。できなさそうだなぁ」と不安に思ったら、事前の青カードを使いたいです。
このようなことを考えながらできるのは、やはり余裕がある時。
いつも余裕がある状態でいれるように、人の手や便利な物の力を借り、母の心と体が穏やかでいれるように環境を整えていきたいです。