1972/10 鉄道100年記念 SL列車 10/8 八高線 D51498 D511002 | SL現役の頃(など)

SL現役の頃(など)

SL/蒸気機関車現役時代の"撮影記録"などをゆるく書いてみます
記録のために失敗作も掲載していきます。きまぐれに更新になりそうですが、よろしければお付き合いください。
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1972/10 鉄道100年記念 SL列車

10/8 八高線 D51498 D511002

 

お読みいただきありがとうございます!

 

思わぬ指摘で、記憶が相当間違っていたことが判明。おまけに追記しました。

1972/10 鉄道100年記念 SL列車 10/8 八高線 修正とおまけ | SL現役の頃(など) (ameblo.jp)

 

10月8日。

ちょうど50年前の「今日」の話を続けます。

 

前回から、ちょうど1週間後の日曜日。

 

八高線でも鉄道100年記念のSL列車が走った。

10月8、10、15、22、29日の日曜日と休日が運転日だった。

当時は土曜日はいわゆる半ドン。学校も会社も半日だったので、今のような休日感はなかった。

たがら土曜日は運転しなかったのだろう。

 

八王子から高崎へ行く下り列車と、高崎から八王子へ行く上り列車が高麗川で交換する、片道×2のダイヤだった。

初日はD511002が下り、D51498が上り。翌運転日ごとに逆方向に走った。

 

八高線は、すでに無煙化。1970年秋だったとのこと。気が付いたときにはSLがいなかった世代。この年の翌年、高校で鉄研に入ったら、高3の先輩は八高線現役時代のSLを撮影していた。わずかな年齢差が、時代を分ける。

 

さて、当日、あまり情報がない中、飯能に向かう。

当時、西武新宿線沿線在住だったので、たぶん始発で下り、所沢で乗り換えた記憶。

小中学校の遠足はこの辺りが定番で、なんとなく多少の土地勘はあった。

同行は、このときはクラスは違ったが、同じ中学のおなじみのYくんと、今回初登場のKくん。前からの同じ鉄道マニアの仲間。

 

前回の千葉の写真はすでにDPEに出していたのだろう。その反省を少しは活かしたようだ。

まず、撮影地に早く入ってじっくり待つ作戦。

フィルムも、人生初のトライXを奮発。ただし、お小遣いの関係で20枚撮り(笑)。

地元の、街の写真屋にしては少し大きめなところで黄色い箱を定価で買った。

三脚もこのお店で買った。このときには、すでに持っていたようだが、いつ買ったのだろうか。

 

東飯能-金子を狙う。

東飯能からではなく、一つ手前の西武線の飯能駅から歩いたような気がする。

スイッチバックするので、その方が少し早い。

 

初めに目指したのは、入間川の鉄橋。

下りは、下り勾配で煙は望めない。そこで、これを鉄橋で撮り、上り列車は上り勾配で煙期待で、有名撮影地と聞いていた金子坂で撮る計画。

 

鉄橋に着く。

予想通り、流石に誰もいなかった。

どう撮るか、いろいろ移動しながら考える。

 

とりあえず、鉄橋脇でススキを入れて練習の一枚。

キハ17 キハ10系とキハ30系5連

もちろん、レンジファインダカメラのため、練習しても現像後まで確認はできない。

それでも、千葉遠征の際に、SL会のTさんたちがSL前の列車で、シャッターのタイミングなどを練習しているのを見て覚えた。

SLでなければ、少々心に余裕があったか。

 

川原に降りての構図も検討する。

 

DE10

完全に失敗。

 

続いて、川原脇の堤防の辺りで、葉っぱを入れての構図に挑戦。

 

DD51

 

この構図、SL会の誰かが水郡線の記念SLで撮影した構図からヒントをもらったもの。

結局、これが気に入って、このままD51まで待つことにした。

YくんとKくんは、この少し前の川原で撮ったような記憶。Kくんは、録音派(録り鉄という言葉は当時はなかった)だったので、もっと近くに構えたのかもしれない。

 

キハで練習。ベストショットのタイミングまで引き付けるコツを掴んだか。

今見ると、これも貴重。

キハ17 キハ30 5連

 

いよいよ本番。

練習で多少余裕があったらしく、ベスト位置まで引き付ける前に、2枚撮っているが、3枚目のベストはしっかり狙ったタイミングで撮った。たぶん、巻き上げレバーを回してシャッターを押すイメージトレーニングで練習を相当したのだろう。始発からずっと待っていたので時間はたっぷりあった。

 

撮ったときに、よしきた!という感触があった一枚。

 

D511002

 

 

 

ナンバーは読めないがD511002。戦時型のカマボコドーム。テンダーには重油タンク。

酒田からこの列車のために来た機関車だった。

 

さて、次の上りまでに場所を移動。

金子坂という名前は知っていたが、あらかじめ下見をしていなかったので、どんなところがわからず、とりあえず川の向こう側へ歩く。

 

線路左手の、斜面の上に人が結構いっぱいいた。

どうやらそこから撮るのが定番らしい。斜面を登ってみたが、どう撮るかよくわからない。

あまり考える間がなく、練習もできず、列車はやってきた。

開けている側にいたので、鉄橋辺りから列車がずっと見えた。だが、一眼レフではないので、望遠もない。なんとなく何枚か撮った。

D51498

右の築堤の先が入間川の鉄橋の方向。

 

 

SLのスピードに焦っていて、編成まで見えず、早く左パンしてしまいましたね。

 

 

後追いでようやく編成が収まった。左の斜面に人が写っている。結構いたようだ。

 

トリミングしたものはこちら。ちょっと窮屈か。

 

 

もう一枚。

 

トリミング

 

どうやら、左の木がじゃましないように、もっと左寄りの位置で撮るのが定番だったらしい。

 

金子坂。この先がサミットだったはずだが、煙スカ...。

 

このときは、このD51498が、この運転後高崎に留まって静態保存され、後に動態に復活して動く姿に再会できるとは、夢にも思わず...。

 

この後、東飯能から八高線の列車で八王子に追っかけて、どこかで追い抜いて、もう一か所撮影、最後に八王子の機関区で撮影という計画を立てていたが、東飯能駅で...。

 

考えることはみんな同じ。撮影後のSLファンが殺到し後続の列車に乗れない...。

結局断念して、そのまま西武線で帰ったか、跡の列車で拝島経由で西武線で帰ったか...。

 

次回、八高線2日目。