マンホールその1:全国津々浦々!過去の写真を振り返ってみた編。 | 白樺嵐山のブログ

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旅・散歩で気になることをなんとなく「学び」に繋げていくためのブログです。

物理的に奥深いマンホールの世界について、お話します。


北海道稚内市


沖縄県南城市

マンホールとは、地下の管渠内で点検・工事などを行うために地上の開口部に設けられる点検孔。

暗渠巡りの際の目印としてお世話になる構造物ではありますが、それ以外の目的の旅ではあまり意識しないモノ。
しかしながら今日、マンホールカードや「キャラふた」なる存在からも分かるように、現在ではそれを収集するひとつの趣味となっているようですね。
かくいう私も日本全国を旅する中で、ふと思いついたときにではありますが、各地のご当地マンホールの写真を撮っていたわけなのです。

 

 

渋谷川暗渠直上にあるマンホール群


しかし改めて考えてみると、少なくとも全国市区町村1799種、同自治体内で意匠を凝らし複数種用意されることがあり、さらには合併以前の自治体独自のデザインを残しているところもありますから…
一体全体どれだけの種類のマンホールがあるんですか…?
狂いそう…!(静かなる興奮)

まァそれは兎も角、なんとなくマンホールについて想いを馳せたくなりましたので、手持ちの写真の中からいくつかを振り返ってみたいと思います。
 

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山口県萩市

重伝建の町並みを象徴する白壁に市の果樹である夏みかんを覗かせて、併せて市名までしっかり表記。

端的かつ印象に残る、良いマンホールです。

ちなみに同市には他にも12種類のマンホールがあるとのことです(戦慄)

 

青森県弘前市

藩政時代に藩主・津軽家の旗印として使用されていた卍が市章であって、その周囲をリンゴで囲む。

青森らしくて良いですね!

 

群馬県吾妻郡草津町

草津温泉の代表的な風景である湯畑において、町の「湯LOVE草津」のキャラクターであるゆもみちゃんが描かれています。

かわいらしいですね!
ちなみに、「雪」のところを「サササササササササササ下」としたものもあるそうです。

 

 

埼玉県日高市

巾着田・カワセミマンホールの2種類が存在。

同市の観光名所・巾着田にて高麗川の蛇行の様子と美しき曼珠沙華の満開、そして優雅に羽ばたく市鳥・カワセミのデザインという、モチーフとなった場所はどちらも同じ。

現地に行ってみたくなる、良いマンホール。

 

佐賀県唐津市

著名な景勝地である虹の松原をイメージし、市樹であるクロマツを前面に配する。
外枠のデザインが微妙に異なるバリエーションもあり。

その他にも「ゾンビランドサガ」、「ロマンシング佐賀」デザインのマンホールも設置されています。

 

 

茨城県那珂市

市花・ヒマワリをでかでかとデザイン。

明るくて元気いっぱいで素敵~!

 

岩手県一関市東山町

名勝・猊鼻渓船下りをイメージし、デフォルメされた船頭と観光客の楽しげな様子を描く。

平仮名の「ひがしやまちょう」「おすい」も相まって実に可愛らしい。
合併前旧自治体のデザイン、合併後に誕生したデザインなどバリエーション豊富。

 

東京都立川市

コブシの花を中央に配し、「HEALTHFUL CITY」「TACHI KAWA」という主張の強い文字の縁取り。

しかしながら現在、市の公式キャラクター・くるりんがデザインされたものへ置き換わってきているそうです。

 

山形県山形市

中央から市花・紅花、市樹・ナナカマド、最外縁部は真横から見た紅花を配するとともに、下水道マークの中に市章を入れる。

緻密で拘りを感じる、ステキなマンホール。

 

沖縄県浦添市

英祖王統所縁の地であり、以降琉球王府の王号として継承されていく「てだこ(=太陽の子)」をイメージしてか、ニコニコ顔で擬人化された太陽をデザイン。

一見してともすれば不気味さすらあるが、その歴史を知っていればかなり意義深いデザインである。

 

福島県いわき市泉町
浜通りの中心地である同市の海岸線は長大であり、それを象徴する光景である塩屋埼灯台と太平洋の波浪、市樹・クロマツと市鳥・カモメがデザインされている。

情報量多めで意匠性も高くステキ。

 

静岡県掛川市日坂

金谷側から峠を越えた後、東海道第二十五番・日坂宿では旅人のイメージが描かれたマンホールと出会い、これはこれで徒歩旅ならではの旅情がある。

城下町らしく掛川城をデザインしたマンホールもあり、そちらの方がカードで配布中。

 

兵庫県佐用郡佐用町

星の都を標榜する同町は中央に星印の中に旧町章を、そしてその周囲に旧町の樹・イチョウと同じく旧町花・ユリを描く。

平成の大合併の折、佐用郡の佐用町・上月町・南光町・三日月町が合併し新たに佐用町として発足したこともあって、微妙に町章が現在のものと異なる。

 

京都府綾部市

丹波大橋から由良川上流の眺望をイメージし、平安時代末期に平重盛が築いたとされる綾部井堰、昭和初期に建てられたボ―ストリング・トラス橋の綾部大橋、PC斜張橋の新綾部大橋、北大路魯山人が絶賛した鮎に、市花・梅と市樹・松を配したデザイン。

情報量が多過ぎますね!!!

 

北海道函館市

市の魚・イカ(←???????)がデザインされ、4種類ある市のマンホール」のうちの元祖。

シンプルで可愛くていいと思う(小並感)

 

熊本県八代市

市樹・晩白柚が鮮やかに描かれていて迫力満点。

マンホール周辺の街路樹として実際に植えられているのを目撃しましたが、その果実が巨大すぎてたまげました。

 

山梨県甲州市大和町

甲斐武田氏終焉の地であり、中央に旧村章と、甲斐武田家の家紋・花菱とヤマザクラ、 周縁にはさらに武田菱と「YAMATO」の文字を置く。

歴史ロマンを感じる良いマンホール。

 

富山県中新川郡立山町・舟橋村・下新川郡朝日町

中新川広域行政事務組合それぞれの構成町村の花を象り、舟橋村はサツキ、上市町は竜胆、立山町は菊。

合同マンホールというのも珍しいものですが、各々の華が美しく彩られており、良い。

 

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香川県綾歌郡綾川町・香川郡直島町・善通寺市

 

以上、振り返ってみましたマンホールデザインたち。

各地域ごとの特色が一枚の図面にまとめられており、意外な名物であったり、普段は意識することの少ない市町村章を見ることができたりと、中々に面白い。

上記香川県などはヤドンモチーフのマンホールが散らばっており、確かにコレクション要素があるものだと実感しますね!

 

またコレクションが増えたら、引き続き投稿したいですね!!