その日のルートは竹田経由で九州山地を越えた。


約2時間半かけて、宮崎県の高千穂に到着。


この地を訪れるのは約10年振り。


宮崎県は各地に神々の伝説が残り、
スピリチュアルな場所が多い所。


先ずはアマテラス大御神を祭る
天岩戸神社の東の宮を参拝。


長い緩やかな階段の参道を上がると、
杉の巨木に囲まれた静かな場所に拝殿がある。


清々しい気持ちでお参りさせてもらい、
裏手の八大龍王の井戸で水を汲む。


次に高千穂神社を訪れた。


鬼を退治したと言う力強い神様らしいのだが、
柔らかな優しい空気が感じられる場所である。


境内には良縁のご利益のある夫婦杉がある。


神々にリフレッシュさせてもらった。


「道の駅高千穂」等で食材の買い出しを済ませ、
本日のキャンプ場の山へ向かう。


ナビを頼りにひたすら狭い山道を走る。


先日の集中豪雨の影響か、
所々山の斜面からの石が転がっていたり、
泥の流失の汚れが未だ道路に残っている。


心細い道のりだったが、
対向車が皆無で助かった。


高千穂町から約40分かかって、標高約1200mの
「四季見原すこやかの森キャンプ場」に到着。


標高は九州で一番高いキャンプ場だそうな。
多分……名前の長さもトップクラスかと(笑)


平日だし、こんなところに自分以外は
来ないだろうと心配してたら、
受付を済ませる間にもご夫婦のお客が現れた。


受付を済ませて、予約サイトへ。


山の斜面に段々畑の様なそれぞれのサイトが
設けられている。


カムイの予約サイトは何と一番上。


駐車場から更に約3階建て程の高さの
サイトへ荷物を抱えて上がる。


苦労した甲斐のある見晴らし。
遥か眼下に神話と伝説の町が見える。


「高天原」とはこの様な場所かもしれない。


ここのタカマガハラはスマホの電波が
時折途切れて困るが(笑)


たまには俗世を離れ、
下界と隔離されるのも必要かもしれない……


なんつって(笑)


更に上には全く人気(ひとけ)のない公園。
ここまで辿り着ける子供には正しく天国(笑)


今回はColemanツーリングドームST+である。


ヒグラシがそこら中で鳴いている。


ヒグラシは夏場の涼しい時間だけ鳴くらしい。


お昼ごはんは「海老のサラダ巻き」


鳥と同じ景色が眺められる優越感も味わう。


下のサイトにバイクが2台やって来て、
コンパクトなソロテントが2つ増えた。


更に下段の広いオートサイトには2組のテント。


良き眺めにはティータイム。
天岩戸神社の井戸水でお茶を淹れる。


スピリチュアルな「高千穂茶」と
高千穂のおこしで一服。


心地よい涼しさの眠気に誘われ仮眠する。


1時間程寝てたら、アオバトに起こされた(笑)


まさかお前はヒグラシに対抗して
鳴いているのではあるまいな。
下手なオカリナで淋しさは感じない(笑)


お腹が空いたので夕飯の準備。


先ずはざるそば。


そしてメインのうな丼と松茸のお吸い物


良い香りが標高1200mに漂う。


錦糸玉子のトッピングで完成。


夕焼けが空を染める。


最高の食卓になった。


食後は回転焼きとタカチホチャ♪


気温は18℃。


21時半就寝。













キョン!キョン!


午前1時過ぎ、鹿の鳴き声に起こされる。
かなり近くを徘徊しているらしく、
甲高い声がうるさくて眠れやしない。


トイレに行ったら逃げたのか静かになった。
再び眠りにつけた。















4時起床。
気温18℃変わらず。


早起きのホトトギスが鳴いている。
ヒグラシ達も目覚めて一斉に鳴き出した。


そもそもヒグラシは約1ヶ月の寿命とか。
ここで暮らす彼らは猛暑の下界の仲間よりも
きっと長生きするに違いない。


いつもの珈琲を淹れる


夜明けを迎えると、
辺りは霧に包まれていた。


霧が晴れていくと眼下に雲海が見えてきた。
これぞ神々が見る眺め。


恐れ多いが、
荘厳な景色を拝みながらの朝ごはん。


今朝は質素に味噌汁ごはんに胡麻豆腐。


食事を終えたら撤収開始。


少しだけ青空が覗いたのは有難いが


結露で濡れたテントを袋詰めする。
やや曇り空では乾燥は無理。


ギヤを大して持って上がらなかったので、
車への積み込みは呆気なく終わった。


周りの山々を見渡した後、
下界へ降りる覚悟を決めて車に乗り込む。


今度は少々暑いだろうが、
海抜0mキャンプをしたいカムイである。







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