ハクモクレンの並木道やナノハナの咲く河原。


沿道の民家の軒先には
様々な梅の花が咲いている。


春うららかな風景に心弾ませながら、
本日の目的地に到着。


「ご予約の方ですか?」


オーナー奥さんと可愛い猫ちゃんが
お出迎えしてくれた。

 
とにかく明るい奥さんとおとなしめのご主人に
アットホームな印象のキャンプ場。


受付を済ませて、
予約していた「うめサイト」へ。


期待のサイトは大きな梅の木が1本。


しかし、まだ少ししか開花しておらず、
他のサイトへ変更してもらった。


奥さん曰く、
「昨日は凄く寒くて薪をガンガン焚いたのよ♪」


標高約400mでは
まだ春キャンプには早すぎた予感。


先ずは昼食用のお湯を沸かす間にテントを設営。


昼食は地元「パンロードのサラダパン」と
「シーフードヌードル」。


昼食を済ませてサイトを仕上げる。


ちょっと周辺を散策。


サイト近くのトイレに行ったら、
鍵が掛かっているぅ💦


「冬の間は使ってません。」


奥さんに聞いたら、あっさりの回答。
それって最初に言ってほしい件(+_+;)


とにかく、ここは未だに冬らしい。


あちらこちらからヤマガラや
ジョウビタキの声が聞こえる。


森のブッシュクラフトを期待してたが、
フリーサイトも各サイトも思惑とは違った。


里山と言われる農村地帯の風景。
サイト間の畑では野良仕事中の人々も。


周辺は伐採したばかりの杉の切り株が目立つ。
まだまだ整備の段階なのだろう。


おやつタイムは神奈川の知り合いから手土産の
「横浜ハーバーダブルマロン」。


カムイ  食べま~す!


ワクワクしながら開封。


とても遠くて行けない
「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」に
想いを馳せながら戴く。


今夜はかなり冷え込みそうなので、
念の為にタープを被せる。


お米を予め浸水させておく。


テント内の設えをしていると、
裏で動物の歩く気配。


さっき受付に居た猫かと思ったら……


あらま。


テント前に現れたのは野生のキツネ。


手前の城ヶ原キャンプ場でも見かける位だから、
ここら辺に居てもおかしくない。


夕日に去っていく後ろ姿が何とも寂しげ。


今日はカムイの他は
ゲストハウスに数人のグループ宿泊客。


初心者マークの車なので大学生?


バーベキューを始めたのか、
外でワイワイ煙を焚いている。


こちらは炊飯開始。


飯盒炊飯より楽チンなEsbit。


少々寒くなって来た為、アラジンストーブ点火。


炊き上がったご飯は「桃屋五目寿司のたね」に
錦糸玉子と桜でんぶのトッピングで
ちらし寿司に。


豊後とり天が今夜のおかず。


……の筈が、不覚にもポン酢忘れた!


からしポン酢やつゆが無ければ、
ただのかしわ天(笑)


急遽つゆ代わりに松茸の吸い物を用意。


かなり冷え込んで来たので、焚き火も点火。
やはりこの温もりは格別だ。


焚き火で暖を取りながら、
地元「MIYABIの和菓子」に「こいまろ茶」。


練り切りはウサギと菜の花。


この愛らしい瞳に心奪われてしまった。


……でもガブリ!


ガサガサ!


闇の中に光る怪しい目。


スマホ片手に確認すると、
またしてもキツネの訪問。


さっきの奴よりも少し小さめで、
テントを迂回して去ってった。


熾火の温もりを手で拾いながら、
孤独な夜を味わう。


外灯が全く無いので星がいっぱい。
しかしながら、スバルは霞んで見える。


夜空も冬の終わりが近い。


ゲストハウスの騒ぎが静かになったのは
午前0時過ぎ。
やっと眠りにつけた。


















朝5時起き。


テント内は2℃。
外気温はマイナス1.6℃。


快適睡眠を与えてくれたナンガに感謝しながら、
テント内の片付け。


珈琲の温もりにすがりつつ、夜明けを待つ。


日の出に合わせて、朝食に取り掛かる。


今朝は玉子のホットサンドと
「きのこのスープパスタ」。


ホットサンドの食パンはカムイは6枚切り派。


天気は良好。


昨日よりは幾分か梅の花が増えたような。


日当たりも良く、テントの乾きも上々。


撤収作業もスムーズに完了した。


今回は梅の満開とは行かず残念だったが、
思惑通りに行かない所もキャンプの楽しみ方。


新たなる春を探して、
春まだ遠いキャンプ場を後にしたカムイである。









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