昼下がりの海辺は冬を感じさせない
穏やかな海と暖かな太陽に包まれていた。


今年10月に「住吉浜リゾートパーク」内に
オープンしたばかりの新キャンプ場。


フリーサイトの砂浜には
すでに先客テントが3張り。


本日はオートサイトを選んだが、
眺めの良い場所で気に入った。


13時をとうに過ぎてしまったので、
先ずはチェアリングでランチにする。


チキンラーメンとキムチビビンバのウマーメシ。


お腹を満たしたら、設営開始だ。


今回もColemanのスクリーンキャノピータープと
インスタントアップドーム。


あらかた設営が済んだので、
チェアに座ってのんびりする。


漫画読んだり、
スマホ(主にAmazonだが)を検索したり、
海辺の景色を眺めて過ごす。


トイレがてら周辺を散策。


ハンモック泊も出来そうな松林。


焚き付け用に枝と松ぼっくりを拾って来た。


夕飯の米の浸水は早くから準備しときたい。


西の空には「天使の階段」。


少し風が冷たく感じてきた。


テント内の寝床の設えをした後、
近場の温泉へ。


JA杵築市の「いこいの湯」までは
10分もかからなかった。


17時を過ぎてしまっている為か、
駐車場はほぼ満車状態。( ̄▽ ̄;)オソカッタカ-


コロナ流行で客の多さに躊躇うところだが、
ここまで来て戻る訳にも行かず、
已む無く施設へと入る。


我がキャンプと温泉は切っても切れない。


ロビーも脱衣場も人はそれなりにいたが、
男湯には3名だけ。


内湯で少々狭い湯舟だったが、
冬キャンプで温泉に浸かれるだけでも有難い。


湯加減は冷えた身体にはじんわりと熱め。


湯温に慣れてくると、
寒さに悴んだ身体が解れていく。


肌触りがかなり滑らかで、
ミネラル豊富が嬉しい温泉だ。


ほっこり温もった身体で
浜に戻ったのは18時頃。


対岸の街の灯が
まるで海に浮かんだ銀河の様に輝いていた。


すっかり日暮れた我がサイトに火を起こす。


焚き火台に飯ごうを乗せて夕食の支度にかかる。


今夜は津久見の「まぐろハンバーグカレー」。


湯煎で作れる。


本年最後の飯ごう炊飯は
全く焦がさずに綺麗な炊き上がり。
○( ̄▽ ̄)ヤレバデキル♪


らっきょとごまドレキャベツを付ける。


食後は頂き物の「GODIVA」のチョコと
湯布院の青空焙煎所のお気に入り珈琲。


MOOMINのクッキーも持ってきた。


焚き火と波と風の音。
冬の夜の囁きに耳を傾ける。


この頬の冷たさは、今を耐え、
明日を迎える喜びの価値を教えてくれる。


熾火の眠りを見届けて、テントへ入った。















アラームが鳴る前、波音に目覚めた。


眠れなかった街の灯が漆黒の海を照らしている。


暖かさを失った空気に奪われないよう、
珈琲の温もりを両手で包み、
暗い海の夜明けを待つ。


沖に停泊の船の灯が東の空の朝焼けを見届けて、
一つ一つと消えて行く。


街の灯りもひそかに消えていた。


夜が明ける。






今朝はホットドッグとコーンクリーム。


パンにキャベツとウインナーを挟んで


アルミホイルに包んで紙パックで焼く。


ちょっと遊び心を擽られる。


もう一本には「地獄プリンジャム」を塗る。


上手く焼けるかしんぱいだったが、
上々の出来映え。
 

朝日の力強い光が寒さに凍えたテントを
労うように暖める。


キャノピータープのショックコードが切れた。
もう15年使用したことになる。


シームテープも何ヵ所か剥がれかけ、
少しくたびれて来てはいるが、
メンテナンスでまだまだ行ける。


来年も冷たい夜に付き合ってもらおう。


「また来ます。」


受付の方に笑顔でご挨拶して、
この浜を後にした。


国道に出て、朝日に照らされた海岸線を南へ。


新たな居場所を見つけた喜びで
カムイの心は晴れやかだ。


別府湾はキラキラ眩しく輝いて、
車内を明るく照らしていた。