ここはきっと不思議な森。
「着いたよ」
助手席のコカムイに声を掛ける。
訪れたのは「バルンバルンの森」
別名「洞門キャンプ場」である。
今回は親子でそれぞれのキャンプ。
コカムイ遂にソロキャンプデビューである。
受付を済ませ、予約のエリアへ。
素敵なツリーハウスのあるサイト。
木の下で各々テント設営開始。
コカムイはmont-bellのムーンライトに挑戦。
それを見守るカムイは
LOGOSのティピーテントの初張り。
Amazonで激安だったんで……買っちった。
2人のテント設営が完了したら、
昼食をとる。
ふたりの大好物「モスのテリヤキバーガー」。
先にお昼を済ませたコカムイは
テントに籠り、漫画を愛読中。
至福のバーガーを食べ終えたら、
ふたりでツリーハウスに登ってみる。
作りはしっかりしていて危なげ無い。
見晴らしが良くて気持ちが良い。
遠くに「青の洞門」が見える。
キャンプ場内を親子で散策。
コカムイは鳥小屋のマンションみっけ!
ここに住む小鳥は家が判らず迷子になりそう。
「ヨムネルの巣」と言う寛ぎの読書室に入る。
絵本や書籍と一緒にハンモックチェアがある。
心ときめくトレーラーハウスやツリーハウス。
優しい気遣いを感じるメッセージボード。
メルヘンチックなハウス達や
様々な形のログハウスは秋の紅葉に映える。
まるで絵本の世界に迷い込んだ様に、
オーナーの素敵な感性が現れた
個性豊かなキャンプ場である。
サイトに戻り、
夜露が降りる前にタープを張る。
「お腹空いた~」
コカムイがお腹を空かせた様なので
夕食の準備。
今回は小さなスウェーデントーチを用意。
火点けはコカムイに任せる。
一生懸命ファイア―ブラスターを吹き、
お湯を沸かすコカムイ。
今夜はふたりの大好物の
「サッポロ一番塩ラーメン」。
コカムイはもちろん自分で作る。
トッピングは
豚の角煮とゆで玉子と豆苗を用意。
中津市内で買った「もり山の中津からあげ」と
いなり寿司もある。
自作のキャンプ飯を
美味しそうに食べる我が子を見て、嬉しい父。
食事が終わって、
満腹コカムイはテントで漫画を読む。
バルンバルンのオーガニック珈琲を買った。
絵柄は違っても中身は同じ。
ペルー、グァテマラ、メキシコ産のブレンド。
かみさんからのムーミンチョコを摘まむ。
熾火を眺めながら、思いに更ける。
コカムイは21時就寝。
カムイは今日の幸せに浸ってたら、
23時就寝となった。
夜中、テントに小雨がパラつく音がした。
翌朝5時起床。雨は降っていない。
朝の冷え込みを心配したが、
外気温11℃に安堵する。
夜明けを待つ間、珈琲を淹れる。
沸騰したケトルの音が静寂の邪魔をする。
珈琲を飲みながら、
絵本「すずめといす」を開く。
あらためて、親子の絆の物語に心が温まる。
珈琲の香りを楽しみながら、
夜が明けていくのをゆっくりと味わう。
「ポトン」
時折テントに当たる落ち葉の音。
明けて行く空はあいにくの曇天。
それでも夜明けを待ちかねた鳥達は
嬉しくて賑やかに囀ずっている。
周辺の里山を散歩。
7時半、
コカムイを起こして、朝食準備。
コカムイはホットサンドメーカーで
ハムとチーズのホットサンド作り。
カムイはただトーストして、
「岡山キムラヤのバナナクリーム」を塗る。
幼い頃、母親がトーストに
このクリームを塗ってくれる時の、
「カリカリ」という音と香りが好きだった。
昨夜の残りの中津からあげは
ホットサンドメーカーでリベイク。
朝食を終えたら、そろそろ片付け開始。
夜中の小雨に濡れたテントも無事乾いている。
イスカマットの袋詰めに苦戦したコカムイだが、
それ以外のシュラフやムーンライトテントは
自力で収納。
雨がパラつき始めた頃には
全ての片付けが間に合った。
コカムイの成長を感じて、今回大満足なカムイ。
ここを訪れる者にはきっと
素敵な物語が生まれる。
親子キャンプの
新たな1ページをめくったカムイである。