「八分咲きです。」


電話の女性スタッフさんの答えに焦った。


ごひいきのキャンプ場の桜は
ここ数日で一気に開いて、
もう既に見頃を迎えているらしい。


何と言うことか!
いつの間にかカムイの上を
桜前線は通過していたのだ。


こうしてはいられないと
予約を前倒しして
桜を追い掛ける。








キャンプ場はすでに満開だった。


やれやれ。
何とか桜前線に追い付けた。
開花状況の確認をしなかったら、
カムイは桜吹雪に見事散っていた。


少し離れたサイトを選ばせてもらう。
ここなら、
少々の音楽は許されるだろう。



腹が減ったが先ずはテント設営から。


我が家の定番テントも
ここ数年はソロ活動に出番無し。


たまに使わねばカビや匂いが心配なところ。


久し振りに拡げてみたが、
中は広々で収納力もあるし、
1人にはむしろ快適である。



ひと通りセッティングを済ませて、
遅い昼食作り。


今回のテーマは
「冷凍食品でお花見」である。


お昼はオススメの「肉うどん」。



テーブルマークさんの麺は
カムイのお気に入り。




3時のおやつは
ニチレイの「たい焼き」君。



これはバウルー料理長(仮称)の出番である。


お抹茶で戴く。



花を愛でながら、
このかけがえのない刻を味わう。



日本文化に生まれて幸せである。



今日の珈琲はスタバのニカラグア。
パッケージで適当に選んで買ったが、
まずまずでホッとした。




「たこ焼き」も花見には欠かせない。



テーブルマークさんは美味でハズレ無し。








日暮れて来たので火を起こす。





サイトの桜に宵闇が迫り、
細やかながらランタンでライトアップ。




夜の部は先ず「焼き鳥」から。



これはやはり火で炙りたい。






「お好み焼き」も花見に付き物。



幼い頃、
城址公園の桜祭りの出店で食べた
お好み焼きは忘れられない。




夜桜の下で至福の時間を過ごす。


何を食べても美味しいのは
桜の魔法なのかもしれない。




時も忘れ、
夜桜にひとり酔いしれていた。


……つづく