河津桜が開花である。



春めいた陽射しに、
つい先日までの蕾がやっとお目覚めだ。


桜は充分な冷え込みを感じた後にこそ、
花を咲かせるらしい。


辛い体験が綺麗な姿を育てるとは、
どこか心励まされる。


河津桜の並木道を目的地へと急ぐ。






年明けからキャンセル続きの末に、
結局のところ
今年のキャンプ始めは
行きつけの場所となった。


キャンプ場は八割程埋まっていた。
中々の盛況に安心する。


サイトに入ると、春一番の風がお出迎え。


取り急ぎ設営したワンタッチテントは
強風にかなりヤバめ。


今にも潰れそうだが
先ずは昼飯を済ませるとする。


さすがにこの強風下では
焚き火を起こせないので、
調理コーナーに移動して
ミニ炭コンロをセット。



「何してるの?」


遊んでた子供達が様子を見に来る。


「焼きそばパンだよ。」


今回のテーマはホットサンドメーカーのみ。


バウルーに8枚切り食パン、
家の冷蔵庫にあった名城の焼きそば麺と
粉ソース、
セブンイレブンの千切りキャベツ、
紅生姜、豚バラを乗せて焼く。
豚バラが焼けたら、
もう一枚食パン乗せて焼けば完成だ。


いい匂いはするものの、
欲張りすぎた豚バラが
一向に焼けずに苦戦した。


意外にも火力が乏しく、
時間がかかってしまった。
これではおやつタイムである。




一応の昼食を済ませ、
コールマンのタープテントで
カンガルー設営にして一安心。




「これなら、大丈夫ですね。」


スタッフさんが声をかけてきた。
風に翻弄される小さなテントを
心配してたらしい。


世間話をしてたら、
向こうのサイトの強風トラブル?に
スタッフさんは呼ばれて行った。


今日は風に荒れたサイトの見回りが大変だ。


「これはお宅のでは無いですか?」


お隣りの方が
スノーピークの小さなカバーを持ってきた。


「違いますね。」


スノーピークなら先ずうちではない。
風で何処から飛んで来たのだろう。


あちこちで
強風のイタズラ被害発生中の様だ。


これもキャンプの風物詩である。





日が沈みかかり、
期待通り少し風が弱まってきたので、
焚き火を開始。


先ずは湯沸かし。
そして、夕食の準備。


今夜のメニューは鰻丼。
中国産と鹿児島産を用意した。



家でも大活躍のIH兼用タイプは中国産を、
バウルーは鹿児島産を担当する。

レトルトご飯と錦糸玉子に乗せ焼くだけだ。


永谷園の松茸の吸い物も用意。


良い匂いが辺りに漂う。
この時間がたまらない。
ホットサンドメーカーは
やっぱり焚き火との相性が良い。


IH軍曹もバウルー大佐も見栄え良く完成。
中国産は見た目ふっくらしている。


中国産の方から食べ比べてみる。


確かに、
中国産は肉厚で皮は強い弾力。


鹿児島産は身も皮も薄いので、
少なくとも国内養殖で間違いない。
実は特売でかなり安かったので
少々疑っていた。


実際、食感の違いだけで、
どちらも美味しかった(^_^;)
鰻のタレが一緒なので、
当然かもしれない。




食後のコーヒーは「マンデリンアチェ」。



ハーフタイプのホットサンドメーカーで
ロールピザを焼いた。


ハーフ少佐のサイズも便利で捨てがたい。


焚き火でホットサンドメーカーを使えば
何でも行ける。
ホットサンドメーカーズの
今後の活躍に期待である。







翌朝は4時半起き。


残念ながら、
今朝は8時から地元地区の行事があるので、
急いで撤収にかかる。


片付けをほぼ終え、
コールマン中佐の登場。



何とか朝食作りまで漕ぎ着けて、
夜明けのキャンプ場を後にする。



朝日が眩しい帰り道。
カムイはナ~ンドックにかぶりついた。